■修行中の身でござる

 

いやぁ〜、先週のことなんだけど車ぶつけられて最悪な1日を過ごしたと!

渋滞で完全に止まっていた私の車の左横ドアがいきなりガガガガガッと音がしたもんで後ろを見たら、私の車の左斜めの後続車のドアミラーがぶつかっていた。

A車の前に横入りたい為に接近し過ぎたことは一瞬にして理解できたんやけど、止まっている私にぶつけるこたぁ〜ないやろと.....

現場見取図

忙しいのにまた交通事故かよ、しゃ〜ないなとその場に車を止め、降りて行ったら70歳くらいの派手な服着た爺さんが運転席に居て、座ったまま窓を開けたので「あららららっ、ぶつけちゃいましたね」とニコニコ顔で言ったらば

「ハァ? あんた何ばいいよるとな」と返ってきた。

「いやいや、止まってる車にぶつけちゃいかんでしょ」とだけ言うと、えらい剣幕で降りて来て

「おまえ何ばいいよるとか・キサンッいちゃもんつけよるとか」

と第1ラウンドから大声で怒鳴り始めたのだった! ヒェェェェ〜

 

こりゃ〜、爺さんとめちゃめちゃモメるなと直感した。

ただでさえ渋滞しているのに、これ以上渋滞させる訳にはいかんと、私は現場用で使う持っていたチョークで車体の位置を道路に印を付けて、一旦車両を移動させた。

そして第2ラウンドの開始。
爺さんは「ぶつかった証拠ば見せぇ!おらぁ〜」と言うので、私の左ドアを見ると1.5m程のキズがおもいっきり入っていたので「これが証拠やんね」と普通にいうと

「このキズは前からあったことぐらいわかるんぞ」

私は目が点になってしまったことは言うまでもない....

「どうして、それがわかるんですか? あなたね、運転席に付いているドアミラーはあなたの目の前に付いていて、音が聞こえなかったの? 私なんて左後ろからガガガガガッって大きな音がしたんですよ」と言ってはみるが、「音やら聞こえん、あんたの耳がおかしいとやろが」と言われ、爺さんのドアミラーもキズが入っているじゃないか?と聞くが「以前からあったったい」と....

なんとなく想定内の返事が返ってくる訳さ...

このようなケースの場合、私は意外や意外なんですがイザコザには器がデカイので少々ぶつかったり、キズが入ったくらは「ごめん」と謝ったら許してあげるケースが大半なんです。(本当)

そこで、「認めて謝ったら勘弁してあげますよ」と最大の妥協案を提示したのだが、元気のいい爺さんは「お前、なん俺にいちゃもん付けとるとか。チョーク持っとるお前は当たり屋やろうが。俺を誰か知っとるとか。このチンピラが。お前が謝れ」と大声で一方的に怒鳴り、完全にシラを切った上、罵倒されると、さすがの私もカチーンと来るのだった。

こうなったら警察呼ぶか呼ばないかという問題ではなく、お互い怒鳴り合いがはじまった!

15分程怒鳴り合っていたら、誰が呼んだが赤色灯をつけたパトカーがやってきたので、警官2人に事情を説明し、事故現場のチョークの印を示した上でキズの位置を検証してもらったら、「相手の車が後ろからドアミラーをこすりながら進んだ」ことが明らかになった。

歳の若い警察官は、今回起こった事故の状況を爺さんに説明し始める....

しかし、爺さんは警官に向かって「ぶっかっとらんて言いよるやろが、おまえらグルやろ、あいつはチョークを持った当たり屋やろが」と怒鳴り始めたもんだから警官も大変だ。

いくら話しても爺さんは納得しないどころか「年寄りばイジメていいとか・俺の税金でメシくっとるやろが」と喰ってかかり、免許証提示も事故やっとらんのに提示する必要ないと、まったく聞く耳持たない。

むちゃくちゃなのだ!

私は、年配の警察官に「認めて謝ってくれたら許すと言ったのですが、あれじゃ私も気分が悪い」というと、「高齢者は認めない人が多い」と嘆いてた。そうか...警官も大変な仕事なんだ。

歳の若い警官が怒鳴られながらも説得すること1時間、爺さんが免許証提示に応じたので、爺さんの意見がどうであれ「交通事故」として処理されることとなった。

 

 

数時間後、私は用事を終わらせ家に帰り飛んでもない爺さんのことを相方に話すと、

「その人と出会ったことで、あんな人にならんめぇ〜って思ったやろ。許してやることで成長するんよ、徳を積みなさい」といわれた。

確かに1.5m程度のキズで怒ったことは未だなく、謝らんような奴にはとことんやっちゃる性格ではあるけれど、1匹狼で人様に言えないようなことをやってきた私には「徳を積む」という言葉には非常に弱い。

 

私は、すぐに思い直して警察署へ直行し担当した警察官に「あの事故は無かったことで処理して下さい」と告げるのであった。

しかし、警察官の言うには「相手の承諾も必要です」と言うもんだから、仕方なしに警官の目の前で爺さんの携帯電話に電話して「あの事故は取り下げたいと思ってますからいいですか?」と訪ねた。

爺さんは「そうやろ、俺は悪くないけん当たり前やん。俺の車のキズは心配せんでよか。じゃぁな」と言い、「あっ、ちょっと警察官に代わりま」まで言ってる最中にガシャっと電話を切られた。

警察官に、もう1回電話かけて確認しましょうか?と聞くと、「もういい、もういい、もういい」と言って事故は無かったことになった。

 

徳を積むとはストレスが溜まるだけじゃないか?って気もするよ。(^ ^ゞ

 

警察24時とか観てると、死亡ひき逃げ犯が「ゴミ袋かと思った」や「ガンッと音がしたけど自分の車じゃないと思った」、最悪には車のフロントガラスが割れていても「何かが当たって割れたたけど、そのままとおり過ぎた」という犯人もいる。ありえねぇ〜

私の人生の経験上「謝ったら自分が悪いことを認めることだからな」と言っている人を何人も知っているし、ニュースを観てても完全に証拠が上がっていても決して認めない卑怯な人が多い。

いいか、おまえらも徳を積め徳を!

 

俺なんて「徳を積みなさい」と言われるとショボンとなっちまうし「金を積みなさい」と言われると、余計にショボンとなっちまうんだからな!

 

ちなみに、ヤクザの世界じゃ指を摘んでる人が多く、その摘み方は真似できるものではない。

何をつむにしても苦労があるってこったぁ〜な。フムフム....

おしまい。

 

 

では、「たつの言いたい放題」を自己中心的に書き綴るものである。もくじへ戻る 表紙へ戻る