私は、そのボタン押してない!
ウチのマンションには非常警報システムというのがあり、これは火災警報機とは別に居住内において何かが起こった場合、室内に設置されている非常ボタンを押すことで管理室にある警報システム → 24時間セキュリティーセンター → 火災と確認できれば消防へ通報、事件であれば警察へというシステムである。
正月開けて14日土曜の9時前にインターホンがピンポーンと鳴った。
せっかくの休日、昨夜は深夜5時半まで映画を観ていたので眠さのあまりチャイムを無視しているとさらにピンポーンと鳴り、それも無視しているとピンポーン,ピンポーン,ピンポーン,ピンポーンと連続して鳴らしてきた。
私はとても寝起きが悪く、そういう鳴らし方をされると本気でムカツク男なのだ。
カッチーンときて起き上がりテレビドアホンのモニターを見ると作業服の工事人が数名写っていて恐る恐る「非常警報が鳴っているので室内を確認させてください」という。
なぬぅー
私は自宅マンションの非常警報スシテムについては業者よりも詳しくので、私ん家が発令しとる訳なかろうもんとイラッときたし、私の寝起きが悪いのは業者も知っているはず。それを承知で連続してチャイムを鳴らす限りには確証あってのことやろうな。となる。
私はズボンとシャツを着て般若状態で玄関ドアを開けた。
業者が言うには、正月元旦の深夜に非常警報が鳴ったため対応したらしいのだが、鳴った部屋が私の家だったことから機器の故障も考えられるとして故障かどうかの調査を開始したとのこと。
しかし、調査しても機器には異常なく銅線が破けてリークしていたりという異常も見つからず、どう考えても私の室内ボタンが押されっぱなしになっているのではないかというのだ。
こっちは、はぁ?だぜ...
お前らちゃんと調査して言うとるんやろうね。
俺ん家じゃなかったら・・・・・
そのような気持で業者を室内に入れ「押しとらんけんね、ウチやないけんね」といいながら、業者より先に自分の目で警報ボタンを確認したところ...
透明の保護カバーが割れて非常ボタンが押されとるではないか!
あぁ、あぁ、あぁ...
全身の力が抜けて倒れそう....
ドラマや映画で、悲報を聞いて倒れる人を「オーバーアクションし過ぎやん」とナメていたのだが、この現実を受け止めようとすればするほど、ちょっと勘弁して、いまは止めて、という気持になり本当に倒れそうになってしまった。
非常ボタンを見た業者は「ココいいですか押されていますよね。確認してください」と鬼の首を獲ったかのような自信に満ちあふれた表情と強い口調で言われ、般若で対応したことがあまりにも体裁が悪く....
何を考えたか、松田優作さんのように
なんじゃ、これはぁー!!
と大きな声で叫んでしまったのでした。マジ
2週間も調査していたという業者さんに謝りつつも「私は押しとらんとです。なんで押されいるのか訳けわからんです」と証拠を目の前にして見苦しい言い訳までしてしまった。
電気には多少詳しいからと言って「こっちとらぁープロなんばい」ってな意識は持たないようにしようと思う。般若もごめん。
しかし、何で押されているのか全くもって不可解なんだよな。
透明のプラスチックカバーを割るほどに押しているなら自分でもわかるはずだし、相方に聞いても「アンタと違って私が押す訳ないやんね」と言うもんな。
お酒も飲まないのでヨッパらって壁に手を付いて歩くということもありえない。
まっ、終わったことの犯人探しをしても始まらんので業者が帰って直ぐに電材屋さんへ行き現行の非常ボタンを購入しました。
取り替え作業:約3分
Panasonic WTF4510W
これで一件略着です。
でも、やっぱり誰が押したのかは気になってしまう。
猫か?
ガオは悪さはせんとなると、お前(モウ)だな?
ぐぇ。疑った私が悪かった。その目は止めてくれー
確か元旦の夜に酔った人がウチにやって来たことはあったな...
2012年1月15日 記録
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