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日常の喜怒哀楽を写真付きで綴るエッセイ

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枠内は2005年当時のままです

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ペット飼育のゴタゴタ問題

1993年5月に捨て猫2匹を拾って来た時には博多区須崎町のロマネスク奈良屋という2DKのマンションに住んでいた。

部屋は2DKで、そこそこ広く子猫と遊ぶくらいは余裕だったが、半年経つとモウ・ガオも成長し、走ってもすぐ壁にぶち当たってしまう。そこで天井も走れるようにアトラクションをつけてやった。猫は満足して天井を走り回っていた。

ネコ用登り台

しかし、私は満足いかなかった。私も走りたい。

こいつらと共に暮らし始めて2年。

猫2匹と私の為に引っ越すことを決めた。

引っ越し先といっても、福岡は田舎だからペット飼育可能のマンションはあまりなく、一戸建てにしようかどうしようかと色々と考えた結果、深夜に私が走っても大きな音をたてても住人が気にしない大通り沿いのマンションが理想だということになり、わざわざ五月蝿いマンションを購入した。

ペット飼育不可だろうが、マンションの前は4車線の道路で、車やバイクが24時間ガンガン走り猫も私も最高の環境だ。

いざ走りまくるぞ! ドドドドドドドドド........いい調子だ。

引っ越してよかったぁ~ 

そんな楽しい日々が1年続いた頃、朝起きたらいつもニャーニャーと五月蝿いモウの声が聞こえない。突然いなくなってしまったのだ。

多分ベランダ沿いを伝って何処かに行ってしまったようだ。

私は焦った!

猫の行方を探す場合、時間が生死を分けるからだ。

早速、手掛かりを探しにB4でチラシ100枚を作り家の周辺の電柱や自動販売機にベタベタ貼りまくるのだった。

ねこ探しています。電柱のビラ1995年12月8日

そしたら、すぐに電話があった!

「もしもし、管理人の◯◯ですけど、お宅猫を飼ってますよね。うちのマンションはペット飼育できないんですけど、どうして勝手に飼われるんですか??」と...

私:「今はそれどころじゃなくて、話は後から幾らでも聞きますから電話切りますよ。ほんじゃ」とだけ言って電話を切った。(この大変な時にこのバカ管理人が)

それから約2時間ほど外を探していたら、どこからかニャーニャーいう声が聞こえてきた。道路が五月蝿くて聞こえにくいけど確かにあの声はモウだ。

外からベランダを見てみると上の階のベランダに居たので、上の階に入れてもらいモウを救出した。

上の階の住人は猫嫌いで、ベランダにいる猫が他所に行くのを2時間も待っていたらしい。(変な人だ)でも救出できて本当によかった。

ペット飼育禁止の管理規約

それから1週間後、マンション管理人◯◯から電話があり、管理室に呼び出された。(管理人はこのマンションを牛耳っている)

管理人:うちのマンションではペットを飼ってはいけない規約になっているのに、お宅は黙って猫飼っているのは規約違反ですよ。お宅の猫の飼育問題について理事会でも話し合いましたけど、猫は何処かに持って行ってもらうようにと決まりました。では、お願いしますね。

確かに規約違反を知っていて飼っているはいるが、何処かに持っていけという話は一方的ではないか。私は言い返した。

私:いやですよ。

管:はぁ??

私:だから、何処かに持って行くなんてしないって。

管:あなたね、いったい何歳ですか?

私:26歳ですが、それが何か?

管:あなたその歳になって常識や秩序、管理規約ってのがわかりません?

私:わかっていても猫とは暮らします。猫と私は一心同体ですから。

管:そんなこと言ってるんじゃないでしょ!

私:そんじゃ、どうしろと言うのですか?

管:あなたは管理規約に違反しているんだから、猫を実家や友達に預けるなり対処せないかんでしょうが。

私:だから嫌と言ってるじゃないですか。

管:あなたね。理事会でも大問題になっているんですよ。(怒)

私:大問題って言っても、そんなもん管理規約を変更してペット可能にすればいいだけだから、区分所有者として管理総会の議題に答申しますので、管理人さんがそげんガミガミ言わんでいいでしょう。

管:私は仕事として言ってるのに、あなたは本当に非常識ですよ。

私:まっ、非常識はよく言われますけど、このマンションがペット飼育不可にこだわるなら、私にも考えがあります。

管:なんですか。

私:今年の総会では管理組合の理事長に立候補して私が理事長に就任します。そして管理規約をペット可能に変更して... 最後に管理人さん、あなたを必ずクビにします。

管:そんなことが、あなた1人の力で出来る訳けないでしょう。(プッと笑われる)

私:あなたは知らないでしょうが、私は本気で動く人間ですからね。(こういったやりとりが30分ほど続いた)

マンション管理総会

それから数カ月後、年1回の管理総会開催日。

当然私は理事長に立候補するつもりで会場入りした。

すると、会場前で現理事長と管理人が私を待っていて「ペット問題について臨時議題にあげるのを待ってもらえませんか? うちのマンションでは規約にあるとおりペット不可になっていますが、お宅だけは目をつぶりますから。お願いします...」と言うではないか。

私はその変わりように困惑したものの「(仕方なく)理事長への立候補も、議題にもあげない」ことを約束して定期総会は混乱なく無事終了した。ワシは株主総会の総会屋か?(笑)

それからというもの、ウチの猫について意見を言う人は1人もいなくなった。

しかし、この管理人を置いておいては気持ちよい生活がおくれない。というより「あなた1人の力で出来る訳けないでしょう」と鼻で笑れてしまった私の気がすまないのだ。

翌年、私は理事会の理事に入り管理人を解雇してやった。

管理人が去った後、不思議なことに私は理事会役員や住人から感謝された。

「◯◯さんとゴネると近所つき合いがしにくくなるから誰も管理人さんに文句を言ったりしなかったし、あの管理人を辞めさせる矢面に立つ人がいなかったんです。実はペット飼育がダメだと言っていたのは管理人さんだけだったんですよ」と....

なぁ〜んだ、そうだったのか!

中に入ってみないとわからないもんだね~

飼い主とペット

居住者と管理人

どっちが飼い主(雇い主)かわかりゃ~せんってか。

でも、これで円満解決だい!

いま現在、私は居住者皆様の推薦や投票により副理事長として活躍している。

ちなみに、うちのマンションは自主管理形態なので理事長や副理事長の権限は大きく、ペット不可とする管理規約なんて変更するまでもない。

面白いことに管理人を解雇してから理事長も犬を飼いだしましたしね。

そういう訳で、ペット飼育については誰も問題提起せず、私はモウとガオを居住者に隠すことなく、毎日楽しく室内を走り回って遊んでいる。

動物好きな人に悪い人などおらんのじゃーーー

おいおいホントかよ...(^o^)v

マンションのペット飼育不可の問題を抱えている貴方へ

ペット飼育不可のマンションに入居すれば住人同士で問題になることは必至だ。勿論、ペット問題は話し合いで解決するのが一番いいが、なかなか決着がつくものではない。その間、楽しいマンションライフを不安な気持ちで過ごすことになれば精神的にも良くはない。

今回、私は戦う姿勢ではなく理事長へ立候補し改革していこうと試みた。

同じ問題を抱えている方は面倒くさがらないで一度は理事会役員になって円満な解決を探ってみるのもいいと思う。

結局、管理規約どうこうより居住者同士の問題に関しては、その問題に本気に取り組めるかどうかってことが肝心なんだけどね。以上

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