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日常の喜怒哀楽を写真付きで綴るエッセイ

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百年橋の不法投棄・コッコレポート

2001年4月5日 新規公開

2001年4月1日から「家電リサイクル法」が施行され、4月4日にはテレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機などの不法投棄が街のあっちこっちで始まりました。

そんな中。この不法投棄があっていいのでしょうか。

野良鶏コッコ

鶏(雄)のコイツは、野良鶏として1ケ月以上もこの場所で暮らしています。

野生化してしまったコイツは、犬さえも近づけないほどに凶暴で荒々しくし、可哀相で食べ物をやろうと近付くと羽を広げて"コーコッコーコッコーコッ"と声を出しながら人に突進して襲ってきます。

鶏の恐ろしさを知らずに育った都会人の私は引っ掻かれてしまい、鶏とはこんなに恐ろしい生き物だったのか! と始めて知りました。

なんちゅう凶暴な奴なんだ。

生き物の不法投棄は絶対いかん!!

しかし、コイツの立場で考えたら食用で終えるより野良鶏でいた方が幸せなのかも知れません。

以降、私はコイツの事が気になって元気にしてるかなーっと、3日に1度はわざわざでも見に行っています。

百年橋の横50m範囲に居ますから近所に立ち寄った際は食べ物を持って行かれてください。

ご注意:ただの鶏じゃないかと甘く見たら怪我します。凄く危険な奴なので子供連れの方は特に用心してくださいね。

私はコイツを”コッコ”と名付けました。2001年4月5日 新規公開

コッコレポート Vol.2

2001年4月26日 更新

先ずは火事で全焼した3建の家主さん御愁傷様です。

コッコ餌付け、火事

この家屋は元々川沿いの不法建築だったので丁度よかったです。コラコラ

どのような建築だったのか説明したいところだが、もう全焼してしまったので省略します。

それにしても、こんな近くで火事が起きカッ カッ カッ カッ カジコッォー! ってさぞや驚いただろうなと思います。

20日ほど様子を見に行けなかったので心配していましたが、火事の影響も受けず無事で何よりでした。またその間に人間との共存生活に慣れたのか、上記写真のように始めて餌付けにも成功しました。

しかし、ちょいと気を許すとコッ コッ コッ コッ コッォー! と、やはり羽を広げて威嚇し襲ってきます。まったくもって気難しい奴です。

お前いい加減にせんと焼き鳥にするからな!

コッコレポート Vol.3

2001年6月6日 更新

コッコレポートを始めて2ヶ月目、私のようにコッコを見に来るギャラリーが増えてきました。

コッコ元気です!

ギャラリーには仕事をさぼったサラリーマンやタクシー運転手が多く、この厳しい状況下でもしっかり生きているコッコが人々の心の癒しになっている事は間違いありません。

こいつを見てるとホッとするよと皆さん言っています。

私はそのような方々と、いつの間にか顔み知りになってしまい、さぼりなだけに名刺交換まではしないものの、現在幸せに暮らしているコッコを通じて妙な親密感も生まれています。(笑)

さらには、コッコの存在を知っている人々が何らかの世話をし、暑くなった最近は写真のように傘を固定し日陰を作ってくれたり、安心して生活できるように小屋も作ってくれています。

コッコは随分と人慣れしてきましたが、写真撮影しようと近寄るとコーッコーッコーッコーッ!と威嚇し襲ってくる性格に変わりはないです。

そげん怒らんでいいやん。ゴメンたい!

コッコレポート Vol.4

2001年8月23日 更新

この場所で暮らし始めて約5カ月、真夏の暑い日でもコッコは元気です。

鶏と鳩 2001年8月23 日撮影

最初の頃は、鳩さんを威嚇して追い返していたのに、今となっては写真のように仲良しのお友達が沢山できています。

月日が経つとこのようになるんですねー

ただ、餌となる穀物をあげると鳩さんが10羽以上やってきて、コッコを押しのけ餌を全て喰い荒していきます。(写真の説明:鳩にたじたじで逃げるコッコ)

凶暴ではない鳩さんですが、その図々しさは”さすが野良の先輩だな”という感じです。

いずれにしてもコッコにお友達ができて本当によかったです。

コッコレポート Vol.5

2001年10月19日 更新

この場所で暮らし始めて約8カ月、Vol.4から3カ月ほど更新していませんでしがコッコの様子はちょくちょく見に行っていました。

それが今日19日、コッコが野良鶏で生きていく為に生えていた野草(カモフラージュの役割)がすべて剪定されていて遠くからでもコッコが丸見えになってしまいました。

野良鶏コッコ 2001年10月19日 撮影

福岡市か町内会かが草刈りをしたのでしょうが、どちらにしても野良は許さない団体ですからコッコにとっては危険な状態になってしまいました。

コッコレポート Vol.6

2001年10月28日 更新

今日行ったらコッコがいなくなっていました。

小屋、餌皿、水皿、その他の生活設備もきれいさっぱり片付けられていて、コッコが居た形跡も何もありませんでした。

多分、草狩りの時に見つかってしまい、その後に役人に持って行かれたんだと思います。

3月初旬にこの場所に捨てられて野良鶏となり約9カ月、コッコは自由をつかんで幸せだったのでしょうか。それとも不幸だったのでしょうか...

それは誰にも分りませんが、こんな場所で精一杯生き人々から愛されたコイツは立派な奴だったということだけは確かです。

コッコファンの方も辛いでしょうから更新せずにいようかと思いました。

でも平然とペットを捨てる人達がいる中「命の大切さ」を少しでも考えてもらえたらいいかなと思い最終更新することにしました。

コッコ君のことは一生忘れません。

百年橋の不法投棄おわります。

最終更新日 2001年10月28日

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