■国家資格受験のコツ

誰でも何らかの国家資格、公的資格、民間資格を持っているもんだが、

「これは凄いだろう!」と自慢できる免許を持っている方は意外と少ない。

パソコン検定やら、インターネット検定などと最新技術を使った?免許が流行っていて、
免許なきゃいけないの? それって凄いの? と首をかしげてしまう資格から、
テープライターなどと時代に逆行した訳わからん免許まである。

最も凄いのは、家庭料理技能検定(1〜4級)という公的資格である。 これは笑える。
4級の資格内容ときたら、
■基本的な調理法の特徴を理解し、初歩的な「切る」「むく」ことができること。
■正しく調味し、基本的な一食の献立と調理ができること。
 と記載されてある!

この4級の合格率ときたら、なんと94.5%なのだ! (驚くべき合格率を誇る)

しかし、もっと驚くのは、不合格した5.5%の人がいて、
初歩的な「切る」「むく」ことすら出来ない奴が受験しているという、逆に恐ろしい資格でもあり、

免許取得した人より、家庭料理技能検定4級に不合格した人の方が自慢だったりするのだ!

実技試験の取材が許されるならば、これは世界的なスクープ映像じゃ!

まあ、勝手にやっとれ・・・・  ガッハッハッハッハ



そんな、クダラナイ免許話のついでと言ってはなんだが、私の自慢できる免許を紹介したい。

それは【危険物取扱者:丙種】の免許なのだ!


  (高校2年か3年の時に取得した免許なのだ)


危険物取扱者には、上から
■甲種
■乙種(1類、2類、3類、4類、5類、6類)
■丙種
とあり、取り扱う種類によって細かく分かれていて、私が取得した免許は一番下の「丙種」で、
「な〜んだ、家庭料理技能検定4級と同じじゃないか?」 と楽観的に思ってはいけない!

全く勉強せずに(参考書や問題集の1文字すら見たことなく)合格したから自慢なのじゃ!

この危険物取扱者を取得するまでの、私の素晴らしき伝説を記録しておこう。
(学生時代、伝説の危険物男として有名になっていたのは事実である)

そもそも、アホな友達が危険物取扱者の丙種を受験するとの話を聞いて、
負けず嫌いな私は、アホ友が合格し自慢されるの嫌さに、どうでもいい国家資格の願書を
出したのが始まりだった。

最初っから、どうでもいい免許なので、まったく勉強する気すらおきんし、
親から参考書や問題集を買う為のお金を貰っては、バイクのガソリン代に消えていく始末。
勉強する時間より「バイクで青春を謳歌する」方を選ぶのは、高校生として当然の結果であった。(?)

お陰で悪いこともせず、楽々とガソリン代を捻出し「これぞ青春だ」と3ヶ月間乗り回していた。

そんなアホな私だが、一つ得意とする事があった。
それは、臨機応変(なんとかする)ってやつで、現在もプロとして生きていけるのは、
ガキの頃から既に身についていた、一種の個性なのだ。

結局、具体的受験計画として、受験会場に行き、カンニングする参考書も持っていないので、
「周囲の受験生を脅して答えを貰う」、恐るべき臨機応変さを計画していたのだ!

無茶な計画のようだが、受験前の私の成功率と言うか合格率は95%とにらんでおった。
(この辺が、特に恐ろしいのじゃね)

さて受験当日、受験票と筆記用具を持ち手ぶらで福岡大学へバイクで行って、
怖い顔して周囲の受験生を脅す計画に着手した。
ちょうど、前の席の2人は、一般社会人と大学生風で一生懸命勉強をしてきた感じの真面目そうな人だ。

「あのね、最後の方でいいけん、答えを見せてくれんかいな?」

と大学生風な人に言ったら、
「あんた、なに考えているんですか!! 嫌ですよ!!!」 怒

めちゃ怒ってきたのである、こいつは逆ギレである。  ←逆ギレ:正しくない使い方ですね。

そこで、私は言い返す
「お前、見せんやったら、後でボコボコにするけんね」

すると、大学生風は
「あんた高校生やろうが、どこの学校ね! 問題になるばい!」
「試験官に言って、学校に連絡するけんね!」

こりゃ〜 マズイ!!

(サングラスをしていたが、どうみても私は高校生にしか見えなかった)




そこで、前の会社員風な奴に同じく、
「お前、見せんやったら、後でボコボコにするけんね」 と言ったが、
大学生風の奴の対応を聞いていたもんで、同じく
「あんた高校生やろうが、どこの学校ね! 問題になるばい!」
「試験官に言って、学校に連絡するけんね!」 と言うのである。

こりゃ最悪じゃぁ〜 !!

私の母校は、あらくれ男子学校で、力がすべての弱肉強食の世界。
中間テストでも、期末テストでも、毎度のごとく
日常茶飯事として「こらっキサマ! くぅらすけんね!」の常識が通用するのだが、
社会に出たら、そうはいかん事を思い知った。

「・・・・・・・」  (引き下がるしかないわさ)

私の合格率は、なかり低いものになってしまった。

しかし、私の左隣はまだ来ていない!
最後のチャンスに、左隣りの奴をめいいっぱい脅して答えを奪うんじゃ!!
っと思って、左隣りを待っていたら、試験開始10分前にやってきた人.....

それは見るからに、トラックの運チャン? ヤクザ? と思わせるパンチパーマで
金のブレスレットに、サングラスをした、とても、ごっつく怖いオヤッサンなのだ!

おぉ〜 神様!! 神は私を見捨てなさったのか!

ヒョェェェェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

わしゃ帰ろうかと思った。

「具合悪くて受験でできんやった」と言えば、一応言い訳けがつくしなぁ〜・・・・・

そんな言い訳を考えている時、

左隣りのヤバ系のオヤッサンが私に話しかけて来た。

「あのね兄ちゃん、俺は全く勉強してきとらんけん、答えば見せてくれんね」

「・・・・・・・・・」

どっヒャァァァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

このオヤッサンも私と同じ事を考えて受験しにきとるのかぁ!!!!

凄い確率だよオヤッサン、こんな2人が隣り会わせるなんて!!!!

超常現象だこれは!!! 


(前の2人も耳はこちらを向いていた)

そこで、私は
「いや、実は私も勉強せんと、やってきて.......
そしたら、前の2人が答えば見せんと言うもんで、困っとったとこです」

と言うと、オヤッサンは前の2人の椅子を後ろから蹴り飛ばし、

「おい! お前ら! 見せんたったら、どげんなるかわかっとろうね」と脅し始めた。

すると、前の大学生風の奴が「試験官に言いますよ」と低姿勢で言うと、

「どっちにしろ、わしらは合格せんちゃけん、別に構わんとばい」
「ただ、お前らの受験票から名前もわかっとるけん、しっかりお礼させてもらうばい」
「まあ、お前ら次第やけどくさ」

おぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (これがプロの脅しなのねと関心してしまう)

前の一般社会人と大学生風は、怖くて嫌とは言えず「わかりました」と言った。

そして試験開始

オヤッサンと私は、答案用紙のマークシートも書かず、問題用紙に

などと書いたりして、ニヤニヤしながら文章で会話していた。

試験終了10分前になって、オヤッサンと私で、前の受験者の椅子を蹴りながら
「おい! 見せんかい」と言い始めて、答案用紙を見せてもらいながら、
自分のマークシートに記入していったが、一般社会人と大学生風の答案が微妙に違うところがあって、

どうしようかと思っていたら、オヤッサンは非道にも
「こらぁ! お前ら5問目、8問目....の答えがバラバラやんか! どっちが正しいとや!」
「よーと考えんか、この馬鹿たれが・・・・」
 と、どすの効いた小声で言って、
椅子を蹴り飛ばすんだわ.....

さすがに、プロは違う! 凄いよ!

前の2人も、お互いに小声で確認しながら、1つづつ答えが一致していった。

結局、4人の答えは満場一致した答案用紙が出来上がり、

そして試験官が「はい、試験終了です退出してください」と終了の合図と同時に、
ととくさと前の2人にお礼を言って、教室を出て行った。

私とオヤッサンは、それから喫茶店でお茶をしながら、話していて◯◯組の人だとわかった。
「いやぁ〜 今日の試験は楽しかったな.....」
「やっぱり、プロやったんですね、凄いですよ.....」
「いやいや、兄ちゃんもやるやんか......」
「これで、合格間違いなしですね.....」

「ガッハッハッハッハッハッハッハッハッハ」  互いに馬鹿話をして盛り上がった。

時代劇の定番「お主も悪よのぉ」って感じだった。

意気投合したオヤッサンから名刺ももらい「事務所に遊びに来いよ」
「合格したらお礼に伺います」と言って別れた。

2週間後、当然「合格」記された免許状がやって来た。

免許状を手にした私は、この時思った!

危険物は世の中にたくさんある。

薬品や可燃性物を扱うだけが、危険物じゃない!

科目の種類は一番下の丙種なんだが、危険物取扱免許は一番上の甲種なのだ!

最後に言えるのは、どちらも取扱いには十分注意せにゃらなん!

めちゃくちゃ勉強しなくても、なんとかなるものなんです。

だしょ?

皆様も、これを踏まえて国家試験を頑張りましょう。

とてもためになる、達の記録館の教え。  そんじゃ........




」では、「たつの言いたい放題」を自己中心的に書き綴るものである。 もくじへ戻る 表紙へ戻る