■コミュニケーション崩壊
今年1月27日に家の中を猫と走り回って、右足指の骨にヒビが入ってしまった。
足先にギプスをして靴が履けなかったから、草履というかスリッパのようなもので歩き回っていた。
ヒビが入って2日目のこと、ヤボ用で福岡市の繁華街”天神”へ行き用事を終らせ、西鉄電車に乗ったら満席だった。仕方ないから吊り革握って立っていたら、斜め前に座っていた50歳代のオバチャンが足の包帯(ギプス)を見るなり「あっ、どうぞ座って下さい」といい席を譲ってくれたのだ。
人生始めて席を譲ってもらった!
譲ってもらえるなんて思ってもみなかったけど、せっかくの好意で譲ってくれるんだから、私は断るなんてことはせず、素直に「どうも、ありがとうございます」といい椅子に座ることにした。
お互いとてもナチュラルな動きだった。
しかし、ナチュラルじゃなのは私の前に座っていた20代の若者だ。
私のギプスを見ても知らん顔して座ってて「お前が譲れよ。ギプス=水戸黄門の印籠って訳じゃないけど、器の小さく気の小さい野郎だ!」と思ってしまった。「体の不自由な方に席を譲りましょう」と書いてあっても、幼稚園の頃から「一日一善」と教わってきても、席を譲る行為が自然にできない人って居るんだよ。
先進国と言われとる日本人として恥ずかしくなってしまう。たま〜に恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にして席を譲る若者を見かけることがあるけど、それでいいと思うんだ。
まぁ、知らない人に話しかけるのが恥ずかしい、関わり合いたくないってのはわからんでもないけど、そういう小さなコミュニケーションを大事にしないと自分自身が成長せんぞ!私なんて席を譲るくらいは自然とできるし、小さなコミュニケーションを大事にしているとキッパリ言える。友達に言わせると「お前の場合、自己満足の為に無理矢理関わり合おうとしとる」と言われることも度々だけど「嫌なら断ってくれたらいいじゃん」と開き直っている。オイオイ
結局、私は電車やバスには年に数回しか乗らないから、大ネタになるようなエピソードも無いけど、車に乗っていると交通事故を目撃することが多い。そこで今話は忘れられない交通事故でのコミュニケーションの話をしたいと思う。
事故状況を文章で書くと長くなるので省略するが、ちょい昔し、私の前方を走っている1台の車が明かに故意だと思われる運転をし事故を起こした。こいつら「当たり屋」じゃないのか?と思って様子を見ていると、運転手と同乗者は見るからにヤクザ風で、首を抑えて「イテテテテ...」と降りてきた。すると加害者となった会社員が運転する車に向かって「コラァ!キサン!出てこい!」と怒号を浴びせ始めた。会社員は完全にビビッていてドアもロックし、窓も開けず震えているだけだった。
私は目撃しただけで、一般人なら普通にとおり過ぎるところなれど、故意だと確信した私は見て見らんふりはできん。
そこで私がコミュニケーションをしようと出て行き「あんたら当たり屋やろ、そげん怒りやんな」と言うと「なんかキサン」と... 山と言えば川ってな具合に、お決まりの返事が返ってくる。私は会社員に向かって優しく「全部目撃したけん、安心して降りてきい」と言ったけど降りてこず、私はヤクザ風な2人から「なんかキサン、どこの者か...」私も負けずに「お前らわざと事故してから許さんぜ」etc...と大声で口喧嘩になり始めた。
立派なコミュニケーションだろ! (なんか違う?)
5分くらい怒鳴り合っていたら、バイクに乗った警察官2人が来た。
そしたら、加害者(会社員)は警察官が来た途端、車から降りてきて私らに向かって「喧嘩はやめてください、そんなに怒鳴り合わなくてもいいじゃないですか」と...なんで、あんたが仲裁に入っとるんじゃ! (ポカァ〜ん)
喧嘩はやめてだって?私はビックリしたと同時にブチッてきたね!
「お前が事故しとってから、降りてこんけん俺が話をしとるだけやんか」
そしたら、警察官が私に「あんたは何を怒っとるとね?」
私:いや私は事故を目撃した、目撃者なんです。
警:あぁ交通事故ね。110番じゃ喧嘩と通報されとるけど。
私:はぁ???? 交通事故は見てわかろうもん、喧嘩やらしとらんやん。
警:そげん言ってもあんたが一番怒鳴っとるやん。ちょっと落ち着かんね。
私:全てを目撃したんで話し会っとるとこやろうが。 ウダウダetc....
警察官とまでコミュニケーションが始まった。(これもなんか違う?)
最後には警察官は「あんたが目撃したのはわかったけん、もう帰らんね」と言うのだ!
(本当に信じられんことを言う)私:ここまできて帰れるか!目撃した私は市民の義務として証言せな気が済まん!
警:わかったけん、一旦帰ってよ。(困っとる警官)
私:うんにゃこのままじゃ帰らん。
警:・・・・・・・・・・
そしたらバンに乗った事故係が来て、加害者と被害者に事情を聞き始めた。
私は事故係の警官に向かって「目撃者の証言も聞くんやろ?」と尋ねたら「あんたが事故の目撃者ね、それじゃ向こうで待っててねぇ〜」とつれない返事。
少し離れた路上で30分程待っていたら、ある程度調べを終えた事故係が来てこう言った「あの目撃者さん、証言が必要になったら電話しますから、住所、氏名、電話番号を教えてもらったら帰っていいです」
ドッヒャァァァ〜!!!
それでいいのか? と聞いたけど、今のところ目撃者は必要ないとのこと。
私は住所、氏名、電話番号を事故係に言って、被害者のヤクザ風の2人に近寄り「裁判でキッチリ言うちゃるけん」と言うと「はい・はい」と鼻で笑ったような返事が返ってきた。
そして今度は加害者(会社員)に「あんたは悪くない。何かあったらいつでも電話していいけん」と名前と電話番号を書いて渡したら、恐ろしい返事が返ってきた。
「勘弁してください、お願いします」
「はぁ??? 目撃者の証言はいらんとね?」
「もういいです。保険で何とかします。ありがとうございました」
そして、私を置いてみんな引き上げて行った。
お前らなんじゃそりゃ!!!!
おいおい、みんな待ってくれ!
加害者、被害者、バイクの警察官、事故係、喧嘩と110番した通報者。
み〜んなで、私一人のけ者扱いしやがって!何で私一人だけがムキになっとるんじゃ、訳わかんねぇ〜だろうがよ!
頼むから俺の話を聞けぇ〜!
その後、1年経っても2年経っても誰からも電話が無い。
これはコミュニケーション崩壊としか言えん。
俺の話を聞いてくれるのは、関係ない相方と猫2匹だけだった。
辛れぇ〜
頑張れオレ流コミュニケーション! うん頑張るし...
「喜怒哀楽」では、「たつの言いたい放題」を自己中心的に書き綴るものである。もくじへ戻る 表紙へ戻る
この曲は、かなり好きだ。(^_^;)