アロマテラピーは癒し?
ちょっとした問題を抱えているという女性からご相談の電話があった。
お客様はあまり人を信用しないタイプで「お会いしてからでないと依頼するかどうか決められない」と言うので、後日、福岡市内の喫茶店で待ち合わせをしてすることになり、2〜3時間ほどお話ししたところで信用してもらった。
それから1週間後に設備や機器などを揃えてお客様宅へ...
高級マンションだけあってエントランスは一戸建てが建つぐらいに広く、また大きな花が飾られていてとてもよい良い香りがしているし、エレベーターへ乗ってもフレグランスの香りがしていて、さすが高級マンションは違うなと感じた。
ところが、お客様の階のエレベーターを出るとそこでも良い香りがしていて、お客様宅へ近づけば近づくほどにその香りは強くなっていくことに何か違和感を覚えた。
お客様宅のインターホンを鳴らし「どうぞー」との返事でドアを開けると、とても尋常とは思えない強烈なフレグランスの香り・・・・
このお客様宅の香りがマンション全体に影響を及ぼしていることが直ぐにわかった。
室内に入ると人の心を和ませる高級な家具や調度品が置かれていて呼吸をしなければ天国なんだが、呼吸をすると「アロマ地獄」なのだ。
地獄へ入って10分ほどで私は嘔吐してしまった。
しかし、そこはプロ根性でというか、もう2度と行きたくないので完璧な仕事で終わらせて来ました。
今回、シャレにならない特殊なご用命なので詳しく書くことはできませんが、実はこのお客様宅には犬が2匹いました。
犬の嗅覚は人間の千倍から1万倍あるらしいのですが、お客様の恐ろしさより犬が暮らしていけることの方が恐ろしかったです。
[達のひとこと]
お金持ちに限らず(概ね)女性は歳を重ねるごとに化粧は濃くなり香水もきつくなります。そして服装や持ち物、食器にいたるまで派手になってきます。
しかし、ものには限度や加減というものがあって、人からのお世辞を真に受けると客観視できなくなりとんでもないところまで突き進んでいきます。
「いい加減にしろよ」と怒ってくれる身内、また友人知人は大切にしなければいけませんね。
「摩訶不思議」は、昔し昔しの話しである。