「達の記録館」サブの表紙

日常の喜怒哀楽を写真付きで綴るエッセイ

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人との出会いは大切に。

先々週、博多区吉塚にあるロイヤルホームセンターからDMがやってきた。

8/18~8/26 までの9日間、カード会員様に限り ”このハガキ” か ”会員カード” の持参で、ほとんどの商品が10%引きという企画だ。

私は以前から欲しい思っていた値引きされにくい商品があって、10%割引は大きいし残り3日しかないので、これを期にまとめ買いしようと昨日ロイヤルホームセンターへ行ったのだった。

ハガキ

目的の商品をカゴに入れレジへ行こうとした時、私はあることにハッと気がついた。

 DMも会員カードも両方家に忘れて来たことをだ!

私の家(南区高宮~大橋)から、ホームセンターの吉塚まで車で片道20分以上はかかり、明日、明後日、吉塚近辺に行く用事は特にない。

困った私は何とかならないか店内係員に聞いのだが、DMか会員カードが無いと割引できないというので「しもーたぁー」となってしまった。

 仕方ない。あの手を使うしかない! ←臨機応変が得意な私

DMを持ってレジを通った人に声を掛けて「DMを貸してもらおう」という手である。

※ 自分をあまり落とすようなことは言いたくないのだが、こういうことはしょっちゅうやっているし、逆に割引券が余っていたら店内の買い物客にやっりもしてる。自分勝手に言わせてもらえればお互い持ちつ持たれつなのだ。オイオイ

で、店舗出口でしばらく待っていると、DMと大きなダンボール箱(天井付けの照明器具40W+32W型)を持ってレジを通る60歳を優に超えたオバちゃんを発見したので、私は「すいません。ハガキを忘れてしまって割引きできず困っています。よかったらハガキを貸してかしていただけませんか?」とお願いすると快く「いいですよ」とハガキを貸してくれたので、そのハガキを持ってレジへ行き10%割引してもらい、オバちゃんにお礼を言った。

そのついでに言ってはなんだが、高齢者であるこのオバちゃんが天井付けの照明器具を1人で買いに来たということは、多分1人暮らしに違いなく見るからに1人暮らしだと感じた私は親切心もあってこう言ってみた。

「私は電気設備屋をやっていますけど、もしよかったらお礼にこの照明を取り付けましょうか?」と...

しかし、オバちゃん。

眉間にしわを寄せ「結構です。1人でも大丈夫ですから」と強く断れてしまった。

まっ、オバちゃん家の天井に引っ掛けシーリングがあれば簡単に設置できるが、中には電気工事が必要になるものもあるし、それで呼ばれることもある仕事なので私は心から親切心で言ったのだった。(当然、無償でやってあげますよ)

オバちゃんにしてみれば知らない人から声を掛けられて仲良くなると、高価なものを売りつけられたり、宗教団体だったりと ”やっかい” なことも想像できるし、家まで来られると怖いので、強く断った気持や表情は十分に理解でき、私は「そうですか。わかりました。ハガキありがとうございました」と重ねてお礼を言ってお別れしました。

でも、なんだかな~って想いがふつふつと湧いてきます。

たつ

作業服を着ている私:8/22 ロイヤルホームセンターにて撮影

ここを読んでいるアナタはどう思いますか?

1、なんて図々しいやつだ。

2、DMなんて借りるなよ。

3、めちゃめちゃセコかぁー

4、取り付けてやろうなんてイラんこと

5、お礼と言って親切の押し売りだ

6、おせっかい者

7、単なる自己満足でしかない。etc...

多分、こういった感じに思っているんじゃないかと思うし、自分でもこれらは認める。

でも、別の見方も1つあったりする。

こういう出会いってのも素敵だと思いませんか?

素敵だと思わない人は、気持が歳喰っている?か、単に歳喰っているんだと思う。

仮にお互い20歳前後だったらアリかも知れないよね?

誰もが知っている小田和正さんの曲「ラブ・ストーリーは突然に」でもこう歌っている。

小田

♪ あの日 あの時 あの場所で 君に会えなかったら僕等は いつまでも 見知らぬ二人のまま

要するに、人と人との出会いにビビり過ぎになってはいけないとも思った訳なのだ。

ん? アンタの人相が怪しいからそうなるんだって?

確かに怪しいと言われれば否定できないが...

しかし、私なんてマシな方だと思う!

水戸黄門を思い出してみてくれ。

水戸

徳川光圀は、越後のちりめん問屋の隠居と言いながら、普通の隠居した爺さんは着ない派手な着物で民間人で刀をさし、助さん角さんという2人の色男を旅のお供に、行く先、行く先で出会う人と何かしらのキッカケを作っては、その人の家庭の内情にドップリ浸かり込んでいくのだ。

その人の家にタダで宿泊させてもらうことも多い。

そして、家族に「ご隠居さんは何者ですか?」と聞かれても、「おせっかい好きなただの隠居です」と誤摩化し、次には股旅の姿をして博打場に通うとても怪しい情報工作員の忍者 ”風車の弥七” が合流していく。

さらにご隠居は、関所を通るための証文を偽造し(公文書偽造)、旅の一行そものものの怪しさを隠そうと ”うっかり八兵衛” を同行させておきながらも、その八衛をコケにしイジリまくり高笑いしている一行の表と裏。

その表情たるもの、どいつもこいつもまさに下衆の極み。

ただ、ここで間違ってはけない。

コケにされている、うっかり八兵衛は、単なる ”うっかり” ではなく確信的なうっかりであることは確かで、その根拠に命に関わる斬り合いには加担せず、何かあればご隠居、助さん角さんが守ってくれるし、体力的・精神的・金銭的にも一切責任を持たない。

また、弥七を兄貴と慕うところから、うっかり八兵衛は忍者であり、忍びの者として ”うっかり” (馬鹿なフリ)を装っているだけ。そのしたたかさや腹黒さは、ご隠居、助さん角さんのみならず、視聴者も完全に騙されている。

うっかり八兵衛でさえも冷静に考えれば、嘘つきで怪しいだけなのだ!

しかし、怪しいだけの水戸黄門一行であるが、長寿番組であったことから視聴率の良さは言うまでもなく、それは好感度が高いことを確立していた。

裏を返せば「日本人は、深層心理の中ではある部分こういう図々しい人が好き」と言えるのではなかろうかということだ!

なれば、私の優しい心根を相手が「受けるか・受けないか」だけであって、私の図々しさ、セコさ、おせっかい、自己満足というのは誰からも非難されるようなことではなく、水戸黄門のように怪しい部分はどこにもない私は最初から作業服を着て電気設備屋と正直に言っているのだから水戸黄門の一行よりも、凄く誠実で人情味のある行動だったと言える。

私は、ああ言えば、こう言う。

長所である。(^_^;)カッカッカッカッカ....

2012年8月24日 記録

喜怒哀楽は、作者たつの考えを自己中心的に書き綴るものである。

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