博多弁語録「まりかぶり、たれかぶり」とは
先日、【衝撃】恵方巻き、丸かぶりの嘘と真実というネタにおいて、相方と「今年もテレビじゃ恵方巻きの真実を語る番組はせんやったね」「スーパーやコンビニがスポンサーやけんしゃんないとばい」ってな会話をしていたら、相方が突然こう聞いてきた。
相方:「アンタ まりかぶり って知っとぉーお?」
たつ:「まりかぶり か?」
相方:「そう。まりかぶり。まりかぶる。とか」
たつ:「いやぁー、久しぶりにその言葉聞いたー」(笑)
相方:「アンタこの博多弁ば知っとったい」
たつ:「当たり前やないや。オレ地元民ぜ」
相方:「いまこの言葉使わんくなったよね」
たつ:「確かに。で、それがどげんしとな?」
相方:「まるかぶり の、”る” を ”り” にしたら意味が違うよねって」
たつ:「おぉ! なるほど...」
相方:「知らん人も多かろうねー」 (会話省略)
ってな訳で、もう死語になってしまったかも知れん博多弁を後世に残すため記録しておきたいと思いました。
まるかぶり | (標準語) | 切らずに丸のまま口に入れて食べること。 |
まりかぶり | (博多弁) | オシッコを漏らすこと。 |
”る” が ”り” になると随分違ってきますね。
使い方としては、オシッコを漏らした奴を見つけたら「おまえ汚いやないか」という意味で...
●うわぁー、こいつくさ、まりかぶっとぉー ●きさぁーん、こげなところで まりかぶりやんな
と相手を罵ります。
また漏らした奴の話しや噂を聞けば...
●あいつ、教室でまりかぶったげなぜぇー ●あいつ、まりかぶったとぉーげなばい ばっちかろうがね
といい、汚い話しを拡散していったりします。
私が幼稚園〜小学生の頃は「まりかぶり=まりかぶる」は頻繁に使っていましたけど、中学生になると漏らす奴がおらんくなりこの言葉を使わなくなりました。また人から聞くこともなくなりました。
現在の小学生でも「まりかぶり」を使うガキは居るかも知れんが「まりかぶっとぉー」は、相手を責めたり呆れる様子を表した嫌味なニュアンスもあったりするので、今の小学校では禁句になっているような気もします。
ついでに、ウンコを漏らした場合は「たれかぶり=たれかぶる」と言います。 オシッコもウンコもどっちでも一緒だとする時は、総称して「しかぶり=しかぶる」といいます。
たれかぶり | (博多弁) | ウンコを漏らすこと。 |
しかぶり | (九州圏) | オシッコ、ウンコを問わず漏らすこと。 |
使用例:コイツたれかぶっとぉー 使用例:コイツしかぶっとー お前しかぶりやんなー
■ 漏らした子供に親が「あぁーあ、まりかぶってから」とブツブツいいながらキレイなパンツをはかせる時に使っているとは思います。
■ オネショは"まりかぶった"とは言いません。しかぶったで良いです。
あくまでもズボンやパンツを履いた状態で漏らした時に使います。
以上、博多弁語録でした。
ご清聴ありがとうございました。
2015年2月8日 追加記録
喜怒哀楽は、作者たつの考えを自己中心的に書き綴るものである。