AKB48選抜総選挙からプロ野球交流戦を思ふ
今年で12年目になるセパ交流戦は、過去5回も優勝してる福岡ソフトバンクホークスが6回目の優勝(最高勝率)で終わりました。
年度 | 試合数 | 優勝チーム | 2位 |
2005年 | 36 | ロッテ | ソフトバンク |
2006年 | ロッテ | ヤクルト | |
2007年 | 24 | 日本ハム | 巨人 |
2008年 | ソフトバンク | 阪神 | |
2009年 | ソフトバンク | ヤクルト | |
2010年 | オリックス | 西武 | |
2011年 | ソフトバンク | オリックス | |
2012年 | 巨人 | 日本ハム | |
2013年 | ソフトバンク | 楽天 | |
2014年 | 巨人 | ソフトバンク | |
年度 | 試合数 | 最高勝率チーム | 2位 |
2015年 | 18 | ソフトバンク | 日本ハム |
2016年 | 18 | ソフトバンク | ロッテ |
2位まで含めると、ほとんどソフトバンクが絡んでいるってところが凄いのですが、それは横に置いといて、10年ほど前から廃止案が取り沙汰されいるセパ交流戦は試合数が徐々に減り、来年か再来年には廃止されてしまうのではないかと心配しています。
私がホークスファンだからって言う訳じゃありませんが、36試合で始まったセパ交流戦は、翌々年には48試合に増え、次に60試合になり「最終的には144試合の半分の72試合が交流戦であってもいい」と私はずっと思ってきました。
なぜなら、交流戦でセリーグにはこんな良い選手がいたのかって始めて知ることも多く、DH制の有る無し、応援の仕方の違いなど同リーグ戦では絶対に見られない色々な楽しみ方があるからです。
さらには国際試合も増えている中で「侍ジャパンの総力」としても交流戦は相対的にプラスになっていると思えるからです。
ところが、巨人戦がないと減収になるという一部球団の要望で(表面上は日程の問題と誤摩化している)18試合にまで減ってしまっているのが現状です。
実際に日本プロ野球は未だ「巨人と他の11球団」という根深いものがあります。
これは「杉山清貴&オメガトライブ」と同じようなもので、杉山清貴という巨人抜きには成り立たないというのは非常に情けないことです。← 蛇足でごめん。
本拠地を移転した、南海・現ソフトバンク(1989年に福岡)、日本ハム(2004年に札幌)、楽天(2005年に仙台)は経営陣も選手も精一杯頑張っていますが、本拠地を移転したことがない廃止案を持つ球団は上3球団より努力しているとは到底思えません。
また、どこぞの球団はリーグ優勝にギリギリまで絡んで最後は2位で終わってくれると選手の年棒を大幅に上げずに済むのでこれがベストな経営だとまで言っているような始末です。
これは応援するファンへの冒涜と裏切り行為に他なりません。
「人気のセ、実力のパ」と言われる以前に、そのようなチームが交流戦で優勝するはずもなく過去12回の結果がそれを物語っています。
先一昨日、立候補した272人で行なわれた「第8回 AKB48選抜総選挙」で過去最多となる24万3011票を集め、史上初の2連覇に輝いたHKT48の指原莉乃さん(8回開催で3度目の1位獲得)を見ながら私はこう思いました。
SKE48、SDN48、NMB48、HKT48、JKT48、SNH48、NGT48などの姉妹グループがある中で、年に1度行なわれる選抜総選挙はプロ野球交流戦に似ているものがあるよなぁーと...
スキャンダルの罰として福岡に強制移動させらた指原莉乃さんは、とびっきり可愛くはありませんし、ぶっきら棒ですし、日本好きなオタクの外国人に「トップアイドルの中でも彼女は総選挙で2連覇するトップ中のトップなんだぜ」って自信を持っては言えませんが、AKB48にほとんど興味のない私でも彼女がファン獲得のためにどれだけ努力して這い上がってきたかぐらいは少しなりとも知っています。
そんな競い合っている彼女たちを見ていると、36→24→18と試合数を減らし、最終的に交流戦を廃止にしたい球団は、彼女たちの努力を見習ってはいかがなものかと思ってしまいました。
巨人におんぶに抱っこされ、それに甘んじるのがセリーグ(一部)球団の既得権益なら、プロ野球はサッカー人気に押され、さらに”つまらない”ものになっていくだろうと私は危惧しています。
また、交流戦を廃止にしたいプロ野球ファンもそれでいいのでしょうか。
AKB総選挙になぞらえていうなら、AKBが選抜総選挙を廃止(交流戦を廃止)していけば、AKB(プロ野球)に感心がない人々の感心はさらに低くなり、新たなAKBファン(プロ野球ファン)が増えないどころか、いま以上に尻り窄みになっていくだけだと私は思います。
もし交流戦が廃止になったとしたら、「ソフトバンクが強い(指原莉乃さんが強い)から、セリーグの負け犬球団たち(上位になれないメンバーたち)が交流戦(選抜総選挙)は嫌だと言って廃止になった」と言う人もいるでしょう。
そうなったら球団経営の細かい事情や様々な言い訳なんてもはや関係ありません。
多くの人々は、ボスが居なきゃいつまで経っても駄目な球団。とうとう交流戦を逃げ出してしまった 腰抜け・負け犬チーム という記憶がずっとずっと残り続けるだけです。
私がそう言うだけで違うかも知れませんけどね。
ちなみに、私が知っている範囲では、パリーグ6球団、巨人と阪神は交流戦存続に賛成しています。
まっ、交流戦の廃止を訴えながらクライマックスシリーズに出場できる3位以内を目指し、日本シリーズの切符を運良く貰って大喜びすれば良いのでしょう。(当サイトに嫌味は付きものです。ゴメンねぇー)
不人気度で1位、プロ野球史上最弱チームと言われ続けたダイエーホークスの暗黒期から、ここまで這い上がってきたのを見て来た「下品なのオヤジの独り言」でした。
最後に、指原莉乃さん2連覇おめでとうございます。
スピーチで指原さんは「おこがましいのですが、一つだけお願いがあります。これで3回目の1位になります。どうか、どうか私を1位として認めてください」と言っていました。
少し下品だけど指原さんの実力も人気も努力も認めます。たつでした。
2016年6月21日 記録
喜怒哀楽は、作者たつの考えを自己中心的に書き綴るものである。