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日常の喜怒哀楽を写真付きで綴るエッセイ

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CSのあり方を改めて考える必要があるって?

2017年セリーグ・ペナントレースで3位(首位と14.5ゲーム差)だった横浜DeNAベイスターズが、首位の広島を撃破し日本シリーズ出場を決めたその下克上でクライマックスシリーズのあり方について方々から異論が出始めている。

プロ野球関係者やプロ野球ファンは今さら何を言ってるんだ!!

そのことは、ソフトバンクの王貞治球団会長(当時ダイエーの王監督)が、2004年からずっと言って来たことではないか。

せっかくなので、クライマックスシリーズの経緯を知らない方や、当時のことを覚えていない方のために少しばかり話しておこうと思います。

2004年に始まったプロ野球プレーオフ制度。133試合を戦ってリーグ優勝しても「1位通過チーム」として扱われ、プレーオフ第2ステージの5試合で勝ったチームが「リーグ優勝」になるという仰天する制度でした。そして西武に3回負けたことで2004年にリーグ優勝したのは西武ライオンズになっています。

翌2005年も136試合を1位通過、プレーオフ第2ステージで3回負けて、2005年にリーグ優勝したのはロッテになっています。

その時から王監督はこのプレーオフ制度はおかしいと提言してきましたが無視され続け、2010年にやっと現在のクライマックスシリーズになりました。それでもこのCS制度はいかがなものかと王監督は13年も言い続けています。

CSのあり方だって? ホークスファンから見たら全くもって今更感が否めません。

「弱小球団」と言われていたホークスがなぜ「常勝球団」なったか他球団の方は知っていますか。

王監督が『(勝たなきゃいけない試合で勝てなかったことで)常に強くなければいけない』という『王イズム』をホークス選手やホークスファンがずっと受け継いでいるからです。

それは、王監督が2008年に胃癌によって監督を勇退してもなお球団を離れずGMになり、最強のチームにするためだけに今も球団会長として指揮してくれていることが大きな支えになっています。

王貞治会長

結局、ホークスにあって他の11球団にないのは『王イズム』のような揺るぎないものが有るか無いか。選手もファンもそれを本気で受け止めているかどうかじゃないですかね。

ちなみに、観客席数を削ってでも福岡ヤフオクドーム内に王貞治ベースボールミュージアム別頁 があるのは、王イズムをとても大切にしている1つの形で(パンフレットやWEBには書いていませんが)選手もファンも認識しています。

王貞治ベースボールミュージアム

プレーオフだろうがクライマックスシリーズだろうが、勝たなきゃいけない試合で勝てなかっただけ。

悔しかったら強くなれ!! ← 王会長の精神です

ちょっとばかり王会長の話が長くなってしまいましたが、そもそも上位3チームになれれば日本シリーズ日本一のチャンスもあるとして、最後まで観客数を増やし収益を上げようと始まったのがこの制度。

多分、いまホークス選手はいこう思っていますね。(多くのホークスファンも)

「今更か、はい、はい」って...

CSのあり方よりも、もっと大切なことがあると王さんに教えてもらったホークスファンの私でした。以上

余談:ホークスが金満球団という誤解

福岡ソフトバンクホークス株式会社が福岡ドームを約870億円で取得し(球団が球場を所有しているのはホークスだけ)、黒字経営で選手たちの年棒を支出しています。また総工費約60億円をかけた超豪華な2軍,3軍の専用施設、HAWKSベースボールパーク筑後で選手を育てています。生え抜き選手が多いものホークスの特徴です。

親会社がお金持ちだからって頼ってなんかいないので誤解しないように。

福岡ソフトバンクホークス株式会社は黒字経営

■売上総利益:135億5900万円

■当期純利益:12億8100万円 ←優勝してなくてコレ

■利益剰余金:69億4400万円 ←まだまだ使えます

●昨年と違って今年はリーグ優勝し、日本シリーズ出場も決定しているのでもっと増えます。

※ 尚オーナーである孫正義さんのポケットマネーはたまにありますが、孫さんは胴上げとビール掛けを楽しみに自腹を切ってる(他球団のオーナーとは違う)金は出しても口は出さない熱烈な”いちファン”ですから。

2017年10月27日 記録

喜怒哀楽は、作者たつの考えを自己中心的に書き綴るものである。

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