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日常の喜怒哀楽を写真付きで綴るエッセイ

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福岡市にある筥崎宮と東公園の『敵國降伏』とは

[はじめに]2017年12月7日の夜、東京都江東区の富岡八幡宮で起きた宮司殺傷事件について”いつものように”書いていたところ「地元で八幡宮といえば筥崎宮だけど、全国のみんなは筥崎宮を知ってるのかな? あまり知られてない気がする」と、一抹の不安を感じてしまったので、ここでは富岡宮事件の話は止めて、私の無駄話を交えながら筥崎宮を紹介することにしました。それでは本文をどうぞ。

日本三大八幡とは、神社で最も多い八幡神を祀る約44,000社の中の主となる三つの神社の総称で、総本宮とする大分県宇佐市の「宇佐神宮」をはじめ、京都府八幡市の「石清水八幡宮」、福岡市東区の「箱崎宮」とがあります。

日本三大八幡

地元福岡で筥崎宮といったら、博多の三大祭り(博多どんたく,博多祇園山笠,放生夜)の1つで、七日七夜で約100万人もが訪れる秋祭り 放生会 ほうじょうや 、正月3日に行われるお祭り 玉取祭 たませせり 、そして福岡ソフトバンクホークス一同が必勝祈願を行う神社としてよく知られています。

放生会

私の祖母は筥崎宮から徒歩数分の東区馬出に住んでいましたので、筥崎宮とは赤子の頃から縁が深く、初宮詣り、七五三、厄祓、初詣、放生会は勿論、子供ながらのイタズラなどをしてよく遊んでいました。

その筥崎宮は今の時代でこそ見かけなくなりましたが、秋祭り放生会になると必ず大東亜戦争で手や足などを無くした 傷痍軍人 しょういぐんじん ・戦傷病者?らが神社参道の公道に茣蓙を敷いて座り、ボロボロになった軍服や汚れた白い服で患部に包帯を巻き、アコーディオンで軍歌等を奏でながら物乞いをしていました。それが子供心に恐ろしかったのを未だ鮮明に記憶しています。

※ 物乞いについて偏見があるといけないので念のため書いておきたいのですが、私が物乞いだと言っている訳じゃなくて、その方々が地面を這いつくばって移動する姿などを見て怖がっている子供たちに対して同町内に住んでいる爺さん婆さん、近所の人たちが「あん人たちは恩給ば貰とるくせして、いつもあげなことばする。物乞いばしとるただの乞食やけん、なぁーも気にせんでよかとよ」と普通に話すのので、戦傷の真実は定かではありませんが「物乞いする乞食」という当時の認識で書いています。

そして、漢字が読めるようになってもう1つ恐ろしく感じたのは、楼門に掲げられた 扁額 へんがく 敵國降伏 てきこくこうふく という四文字でした。

敵國降伏

伏敵門 ふくてきもん とも呼ばれる楼門。

夜になると”おどろおどろしく”浮かび上がります。

敵國降伏

この「敵國」とは読んで字の如く敵とした国のことで、その敵國とは鎌倉時代に二度にわたる蒙古襲来=元寇(文永11年,西暦1274 および 弘安4年,1281年)による元朝(今のモンゴル・中国・韓国・北朝鮮)を指しています。

※ 一度目の元寇によって筥崎宮一帯は焼け野原にさせられました。そして幕府は暴風雨や台風で大混乱した元軍に総攻撃をかけ二度も勝利します。これを一般的に「神風」といいます。筥崎宮は怨讐をもった恐ろしい神社でもあり、それが敵國降伏に繋がっている訳です。

蒙古襲来元寇

そういったことは福岡市立の小中学校(少なくとも玉川小学校,春吉中学校を卒業した私の学校)では、侵略してきた元が博多湾から上陸し多大な犠牲を負ったことをきちんと教わり、元寇で築かれた 石築地 いしついじ という『元寇防塁跡』への遠足や、班単位で跡地見学や学習発表会なども行っていました。

そのため他県民や他市町村の方はちょっと意外に思われるかも知れませんが、市内卒業生の私たち世代に「この敵國とはどこを指すか?」と質問した場合「アメリカか元のどっちかやろう」と普通に答えが返ってくると思います。

ただ筥崎宮の放生会で毎年100万人もの人々が訪れても、楼門の四文字に気付き意味を知ろうとする人はほとんど居ないと思います。また筥崎宮や亀山上皇の名を知っていも箱崎宮から徒歩10分圏内にある東公園内に「元寇史料館」があることや、日本国を守るために敵國降伏を祈願した「亀山上皇像」が建立されていることは、福岡市民でさえ、ほとんどの方が知らないと思います。

それが全国区となれば、その認知度はほぼ皆無でしょう。

■参考資料:福岡市東公園

元寇資料館 亀山上皇 亀山上皇 亀山上皇像の説明文

[2048×1536ピクセル 300〜400KB 別ページで開きます]

箱崎宮の由縁や亀山上皇の詳しいことは、他のサイトにも載っているのでそちらを読んでいただくとしても (^o^;) オイオイ、北朝鮮から頻繁にミサイルが飛んで来て「核」で脅されてる今だからこそ、敵國降伏を掲げる筥崎宮を1人でも2人でも知っていただければいいなと思っています。

注目 別紙資料:筥崎宮および亀山上皇が『敵國降伏』とした国の方角を検証

そして今日の歴史認識について、中国人や朝鮮族(韓国人,北朝鮮人)が、どうたら こうたら と嘘や捏造をしてまで執拗に言っていますが、日本人は二度に渡る蒙古襲来や、高麗・李氏朝鮮による 刀伊の来寇 といのらいこう (壱岐対馬に侵攻/平安時代 寛仁3年,1019年)、 応永の外寇 おうえいのがいこう (壱岐対馬に侵攻/室町時代 応永26年,1419年)をとおして「少なくてもお前らは四度も侵略しに来て日本人を殺しまくっただろうが。日本に対して反省,謝罪,賠償したのか!!」と、歴史には歴史で反論できるようになって欲しいなとも思います。

最後になりますが、2016年までは北朝鮮の核実験やミサイル発射の暴挙に対して「レッドラインを超える」とか「レッドラインぎりぎり」とか言っていましたが、2017年12月現在、水爆実験やアメリカ本土に到達するICBMの発射実験も成功させ、もはやレッドラインなんて言葉は全く耳にしなくなりました。日に日に戦争への緊張が増しています。大迷惑もいいところです!!

富岡八幡宮では、姉と弟だけで解決して欲しかったです。運転手や女房を巻き込んじゃーいけません。

朝鮮半島情勢では、南と北だけで解決して欲しいです。米国や日本を巻き込んじゃーいけません。

やっぱり富岡八幡宮でひとこと書きたくなりました。

バチがあたりませんように。悪霊退散。敵國降伏。

一言居士 いちげんこじ 。おわり

2017年12月14日 記録

【一言居士】とは、何事にも必ず何かひとこと言わなければ気のすまない人のこと。私にピッタリ!!

喜怒哀楽は、作者たつの考えを自己中心的に書き綴るものである。

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