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日常の喜怒哀楽を写真付きで綴るエッセイ

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達の喜怒哀楽:145話

共感できません

違法薬物には罪があっても、映画や音楽には罪はない

ピエール瀧がコカイン所持使用で逮捕されたことで、世間では同容疑者が出演する作品の公開中止や音楽CDの自粛などの見合わせが相次いでいることに対し「作品や共演者、関係者には罪はない。見たくない人は見なければいい」などとして、それらを容認しようとする方々が多く見受けられます。

勿論、様々な見方や意見があっていいと思いますし、見たくない人は見なければいいという意見はごもっとものように聞こえます。

しかし、私はそうは思っていません。

今回、ピエール瀧容疑者はコカインで逮捕されましたが、仮に殺人であっても同じことが言えますか?

自転車窃盗で逮捕 → 容認する?

違法薬物で逮捕 → 容認する?

飲酒ひき逃げ逮捕 → 容認する?

強姦致傷で逮捕 → 容認する?

強盗殺人で逮捕 → 容認する?

無差別テロで逮捕 → 容認する?

アウトかセーフかのボーダーラインは?

容認派の方、あなたの自粛の線引きは何処なのか、個々にきちんと考えていますか。

私はこう考えてます。

例えば、出来心で万引きしたという軽微なものであっても駄目なものは駄目だと子供達に言えるのであれば、

「違法薬物に手ば出すと、こげんか酷か目に遭うとばい」

「本人や家族だけやのうて、周囲の人にも迷惑かけるとばい」

と、違法薬物に手を出すことの恐ろしさやリスクを少年少女に教えてあげることが、親や周囲の大人の務めではないのか。と私は思えてなりません。

捕まった時のリスクぐらい有名人だったら十分に理解しています。

でも止められない。

それほどに違法薬物は恐ろしいものなのです。

つまり、コカイン程度の犯罪ならセーフだと、大人たちが容認し始めたら未来はどうなるだろうかということを、もう少し想像力を働かせて欲しいのです。

麻雀放浪記2020

皮肉なことに、ピエール瀧の逮捕によって同容疑者が出演している4月5日公開の映画「麻雀放浪記2020」は、予想を上回る大ヒットをするでしょう。

映画自体に罪はなくても、違法薬物は絶対に駄目だという認識を甘くしてあげていることには繋がりませんか?

バカな私1人がそう思ってるだけなら未来は安心なのですが...

坂本龍一さんのコメントについて

他方、電気グルーヴのCDおよび映像商品が出荷・配信停止されたことについて、米国の坂本龍一さんは「なんのための自粛ですか? 電グルの音楽が売られていて困る人がいますか? ドラッグを使用した人間の作った音楽は聴きたくないという人は、ただ聴かなければいいんだけなんだから。音楽に罪はない」と仰っています。

坂本龍一

目くじら立てて噛み付くつもりは毛頭ありませんが、違法薬物が蔓延しているアメリカ・ニューヨークへ移住された方のご意見はさすがに違うなと感じました。

>ドラッグを使用した人間の作った音楽は聴きたくないという人は、ただ聴かなければいいんだけなんだから。音楽に罪はない。

選択するのは個人の自由だと言っていることは分りますが、私に言わせたら坂本さんは犯罪に対しての意識が低い気がします。

(もう1度、疑問を出してみます)

万引きで逮捕 → 自粛する?

自転車窃盗で逮捕 → 自粛する?

違法薬物で逮捕 → 自粛する?

飲酒ひき逃げ逮捕 → 自粛する?

強姦致傷で逮捕 → 自粛する?

強盗殺人で逮捕 → 自粛する?

無差別テロで逮捕 → 自粛する?

坂本さんが考える「自粛」の線引きが知りたいところです。

「音楽に罪はない」と仰るのですから、多分、音楽であれば如何なる犯罪であっても自粛など必要ない。と仰るかも?です。

>電グルの音楽が売られていて困る人がいますか?

いま直には困りませんが、数年、数十年後に困ることになります。

米国は、違法薬物程度でCDの販売中止、出演した放送の自粛もしないようですから、大人も子供も軽い罪として認識されているような気がします。

それが麻薬が蔓延する原因の1つになっているのでは?と思えたりもします。

まあ、坂本さんぐらい海外生活が長いと「米国社会が普通で、日本社会の自粛ムードは異常だ」と感じても不思議ではないと思います。

ただ、少なくとも私の愛する日本国は、違法ドラッグに対する犯罪認識を社会が軽じているようにしか見えない、どこぞの国の、どこぞの大都市のようにはなって欲しくないと私は思っています。

(銃社会にも同じことが言えます)

>何のための自粛ですか

役者、興行主、スポンサー、関係者、ファンなどの利益よりも、公共の利益=子供達のために自粛するのではないですか。

米国には 米国の

州には 州の

日本には、日本の秩序や道徳や教育があるとです!!

音楽、芸術などに関係なく

「違法薬物に手ば出すと、こげんか酷か目に遭うとばい」

「本人や家族だけやのうて、周囲の人にも迷惑かけるとばい」

この2つが解らない大人は怖いです。

最後にひとこと

「なんのための自粛ですか? 電グルの音楽が売られていて困る人がいますか? ドラッグを使用した人間の作った音楽は聴きたくないという人は、ただ聴かなければいいんだけなんだから。音楽に罪はない」坂本龍一

素晴らしいコメントだと納得したり共感した ア・ナ・タ!

もし、田代まさしさん、清水健太郎さん、ASKAさんが全く同じコメントをしても共感しますか?

99%の人は共感しないと思います。

これって、その言葉よりも、誰が言ったかが重要だとした「バイアス」に掛かっている証拠です。

イエローカード

全てのバイアスが悪いとは言いませんが、有名人が紹介していることで不要な買い物したり、有名人の名前がある投資会社の儲け話を信用したり、有名教授の理論を鵜呑みにしたり、仲良しの友達や先輩がやっているから私もやってみるか...とか、ちょっと危険な要素もありますので注意してください。

誰かじゃなくて、自分の頭で考えましょう。

ドラッグとかやらんし、やらせんばい!

福岡県薬物乱用防止啓発サイト|NODRUG FUKUOKA 別頁

2019年3月19日 記録

喜怒哀楽は、作者たつの考えを自己中心的に書き綴るものである。

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