珈琲豆のブランド名と生産地|とっかかりのススメ
新米、新茶、酒の初蔵出し、ボジョレーヌーボー解禁など、出荷時期も産地もそれなりに気になると思います。
しかし、珈琲についてはそれらをあまり気にすることなく、UCCやKEY、大手メーカーのブレンド商品、POPが貼られた割引き商品、どうかすると手軽なカートリッジ式(ポッド,ポーション,カプセル,ドリップパックなど)と呼ばれる奇妙なものを選ぶ方も多かったりします。
1日1回お茶の時間をとても大切にしている私は、日本茶、紅茶、珈琲もそこそこ拘を持っていて、珈琲に至っては年間購入量が10キロ以上で(特にインドネシア産のマンデリンを好んでいます)、2016年度産マンデリンがここ10年ないぐらい非常によい出来で「美味しかったなぁー」って思い出すと、世界中の珈琲豆たちに感謝したくなってきます。
そこで今回、これまでに飲んできた珈琲を私の偏見で短くご紹介してみたいと思いました。
国旗 | ブランド名 | 原産国(収穫時期・世界シェア率と順位) |
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ブラジル サントス |
【ブラジル】5~9月・33%1位 世界5位の国土面積に広がる世界最大の珈琲産地。安定した美味さがある |
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コロンビア |
【コロンビア】通年・5.8%4位 ブレンドによく使われます。違法薬物もブレンドが多いみたい(知らんけど) |
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モカ |
【エチオピア】10~2月・5.0%5位 ちょっと格好つけた人が店で注文する時にはモカを選びがちだよね。あるある |
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キリマンジャロ |
【タンザニア】10〜2月・1%以下圏外 あまりにも酸っぱくて好んで飲む人は少ない。知名度だけでやってきた。 |
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グァテマラ |
【グァテマラ】8~4月・2.9%10位 ブレンドコーヒーの香りづけに使用されることが多い。美味しいけどパンチが足りない |
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ブルーマウンテン No.1 |
【ジャマイカ】8~2月・1%以下圏外 ブルーマウンテンは標高1000m付近で栽培されたもの。市場は偽物ばかり。偽装もNo.1 |
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クリスタルマウンテン |
【キューバ】7~12月・1%以下圏外 適当な栽培をしているのか、やたらと当たり外れの多い豆だ |
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コナ |
【アメリカ/ハワイ島】8~2月・1%以下圏外 酸っぱさ史上最強。人件費や税金が高いせいで高級品に属するお土産豆 |
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ベトナム |
【ベトナム】11~1月・15.2%2位 本格的なベトナムコーヒーは抽出が雑なのでペッペッとしながら飲むものだ |
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ペルー |
【ペルー】3~10月・4.6%6位 香りが高くアンデス山脈やマチュピチュ遺跡を思い浮かべながら飲むとよし |
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モンスーン |
【インド】11~1月・4.6%7位 貿易風(モンスーン)を利用した世にも奇妙な豆でつっこみどころ満載です |
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コスタリカ |
【コスタリカ】9〜3月・1.4%13位 コーヒーとバナナが主要産業の国。国家を上げて栽培している普通の豆 |
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メキシコ |
【メキシコ】8~3月・3.3%9位 生産国9位でありながら自国民は珈琲をほぼ飲まない。輸出に特化した豆 |
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ウガンダ |
【ウガンダ】通年・2.4%11位 あまり手を掛けずに栽培する。輸出の3割が珈琲豆で雑豆がやたら多い |
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ケニア |
【ケニア】6~12月・1%以下圏外 安価でもコクがあるため多くはブレンド用に使われる |
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エレファントマウンテン |
【ラオス】10~12月・1%以下圏外 国の象徴である象さんの名を付けた豆。市場には出回らない貴重種 |
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モカ・マタリ |
【イエメン】12~3月・1%以下圏外 コーヒールンバ♪ を聴きながら飲むと、美味しくなくても感動できる |
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マンデリン トラジャ ジャワ コピルアク |
【インドネシア】(10~3月・6.3%3位 ※ 下に記載 |
インドネシア産
マンデリン(スマトラ島)
これぞ珈琲!! という深みとパンチが効いた豆で、日本ではジャマイカ産のブルーマウンテンが現れるまでマンデリンが世界一と言われていました。価格も安いし私の中での世界一はずっとマンデリンです!!
トラジャ(スラウェシ島)
その昔、KYE COFFEが”トアルコ・トラジャ"としてブルマンより美味しくて
貴重な豆だと日本に広めようとしました。が...ブルマンよりちょっと安いぐらいなので、折角ならブルマンだってことでトラジャの評価は未だにイマイチです。私は自分へのご褒美にトラジャを飲むようにしています。
ジャワコーヒー(ジャワ島)
ジャワ原人やジャワカレーは有名でもジャワコーヒーはあまり知られていません。マンデリン同等の美味しさなのですが原人とカレーのイメージが強過ぎてジャワとうブランド名を変えなきゃいけないのかも? と思ってしまう悲しいジャワコーヒーです。首都ジャカルタあるのもジャワ島。新幹線が通ったならイメージが変わるかも。
コピ・ルアク / ルアックコーヒー
珈琲の実を食べたジャコウ猫の糞の中から豆(種)を取り出した世界一値段の高い珈琲豆で微かにチョコレートのような独特な風味があります。タヌキに食べさせた偽物が99.99%なので本物は現地で買うしかなく、本物は現地インドネシアの農園直売でも100g 500,000ルピー(約5,000円)しました。美味しいか美味しくないかは別として、一生に一度、飲めたらいいですね。
小さな珈琲農園を入れると50カ国はあると思いますが、代表的な珈琲豆18カ国23ブランドをご紹介してみました。
何か気になった豆はありましたでしょうか。
先ず、豆選びには”とっかかり”が重要ですからね!!
まとめ
珈琲は世界中から集まってくるものなので、目を閉じ原産国の景色や特色などを思い浮かべながら、また原産国を画像検索で見ながら飲んでいくと、より美味しく味わえるかと思います。
自宅で飲むお茶のブランド、そして飲む時間ぐらいは大切にしましょう。
余計なひとこと
またコーヒー抽出器具も大切にしましょう。
豆選びは”とっかかり”で大丈夫。
でも、器具選びを”とっかかり”でくと...
こうなっちゃいます。
あなたの押し入れに入っていませんか。(^o^;;)
番外編:お客様のおもてなし
大切なお客様に提供する珈琲には甘もの(お菓子)は絶対に欠かせません。
しかし、甘党な方もいらっしゃればそうでない方もいらっしゃいます。また菓子の種類があまりにも多いので何を選ぶか迷ったりもます。
そのような時は珈琲との相性も抜群によいカステラを私はお勧めします。
珈琲は勿論、日本茶、紅茶、烏龍茶、冷たい麦茶でもこれほど合うものは他にない。と頭の隅に入れておくと良いと思います。
お茶を挽く、お茶好きたっつぁんの話でした。
それではごきげんよう。
2017年4月15日 記録
【お茶を挽く】とは、抹茶にするため茶の葉を挽いている暇な人のことです。