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日常の喜怒哀楽を写真付きで綴るエッセイ

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【達説】日の丸・戦争の暗い記憶

朝日新聞デジタルの社説がネットで話題になっています。

2020年1月11日の社説に「日の丸を掲げる行為そのものが、侵略戦争の暗い記憶を呼び起こすものにほかならない」と書いていたからです。

朝日新聞デジタル 2020年1月11日 5時00分

東京五輪の年に 旗を振る、って何だろう

あなたはこれまで旗を振ったことがあるだろうか。

運動会の応援やスポーツ観戦、あるいはイベントやデモに参加したとき……。

いったい旗とは何か。米国では、星条旗をこう表現するそうだ。「あなたの信じるすべてのものになりうるだろう」

今年は東京五輪が開かれる年である。多くの人が多くの旗を掲げる機会がありそうだ。メダルを胸に旗を誇らしげに見上げる人もいるに違いない。

そんな年の始まりに、少しだけ考えてみたい。そもそも人はなぜ、旗を手にするのか。

人類に代わって「猿」が支配する世界を描いたSF映画「続・猿の惑星」(1970年)には、2種類の旗が登場する。

ゴリラの兵たちが行軍で掲げるピンクと黒の旗と、平和デモをするチンパンジーたちが手にしていた白い旗だ。

ゴリラの将軍は叫ぶ。

「我々軍人の聖なる義務は武力でかの地を占領し、我々の旗を掲げることだ」

もちろん現実には「猿」や動物が旗を掲げるようなことはない。それは人間だけの特別な行為なのだから。

人はいつから旗を使い始めたのか。諸説あるようだが、紀元前11世紀ごろの中国、周の時代が始まりとも言われる。最古とされる旗は白色で、やはり軍を動かす際に使われたらしい。

起源がどうあれ、旗は集団のシンボルとされてきた。

近年では、宗主国の権威の象徴として植民地支配に利用され、それに対抗する動きにも使われた。モザンビークの国旗には自動小銃カラシニコフが描かれている。独立闘争をたたえ、「あらゆる手段で国を守る」との決意の表れだという。

集団の歴史が込められた旗は団結のパワーとなり、その掲揚が巨大な興奮を与えてきた。

一方で、見る人が代われば、それは激しい憎悪の対象にもなりうる。例えば2001年の米同時多発テロの直後、自由の象徴として米国各地にあふれた星条旗。その同じ旗が、米軍の攻撃で多くの市民が死傷したアフガニスタンなどでは暴力と理不尽さのシンボルとされた。

特定の集団への憎しみが高まれば、旗は集団の代わりに辱められ、燃やされる。

米国では1980年代、星条旗を焼いた男性が逮捕されたが、最高裁で無罪になった。判決は、この男性の行動も、憲法が定める「言論の自由」にあたるとした。

「私は自由を大切に思う。旗を燃やす自由でさえ、その権利を誇りに思う」。いまは亡き米歌手のジョニー・キャッシュは、ヒット曲「みすぼらしい星条旗」を歌う際、そう観客に語りかけたそうだ。

「日の丸」に対しても、複雑な感情を抱く人々がいる。

戦後75年が過ぎても、そうした人々から見れば、日の丸を掲げる行為そのものが、侵略戦争の暗い記憶を呼び起こすものにほかならない。

東京五輪で旭日(きょくじつ)旗を振るのを禁止すべきだ――。最近、韓国の人々からは、そんな声も伝えられる。旭日旗は旧日本陸海軍の旗であり、いまも海上自衛隊の自衛艦旗である。

日本政府は「(旭日旗が)政治的主張だとか軍国主義の象徴だという指摘は全く当たらない」と反発している。

そう簡単に言い切れるものだろうか。

昨年のラグビーW杯の観客席でも一部で旭日旗が振られた。わざわざ国際競技の場に持ち込む人の目的は何だろう。快く思わない人たちがいることがわかっている旗を意図的に振る行為に、「政治的主張」はないといえるのだろうか。

旗がまとう背景や、使う人の意図によって旗は色々な意味を映す。受け止める人次第で見え方が正反対になることもある。

ニューヨークの国連本部に行くと、ずらりと並んだ国旗の列に圧倒される。地球上には何と多くの国家があるのかということを旗の存在が教えてくれる。

国だけではない。多様な枠組みでの組織や集団、もっと言えば、様々な主張や考え方も旗は代表している。

例えばレインボーフラッグに込められた意味は、平和や愛、性的少数者の権利保護など。英諜報(ちょうほう)機関MI6は近年、この旗を本部に掲げた。あらゆる人材を歓迎するとのメッセージと受け止められたそうだ。

五輪で旗を掲揚するのも、分断や対立をあおる目的ではないはずだ。東京五輪での行動計画には「共生社会の実現をめざす」とある。国別対抗が注目されがちな五輪だが、他者を認める機会としても意識したい。

なぜ、旗を掲げるのか。五輪を前に一人ひとりが立ち止まり、自由に考えてみるのはどうだろう。歴史を学ぶ、他者を尊重する、平和の尊さを発信する。旗の数だけ、それぞれの思いがあっていい。

https://www.asahi.com/articles/DA3S14322936.html

戦時中に掲げた大日本帝国の旗は、旭日旗よりも日章旗の方が多かったことをこの数年で学んだ私。

だからこそ私は、そうした人々の心境を思い『旭日旗なんかより、むしろ日章旗の方を問題にしなければならない』として、世界中に広報し大きな声を上げて欲しいと言ってきました。

ひとたび戦争を行えば、戦勝国や敗戦国、侵略や内戦や弾圧に関わらず、被害者は必ず出てしまいます。

そうした人々から見たとき、仰るとおり旗という集団のシンボルは暗い記憶を呼び起こさせるものにほかならないのです。

朝日新聞の考え方は間違っていないと思います。

深夜、寝静まった時間に無差別爆撃で脱げる隙も与えず、罪もない一般市民を10万人以上も焼き殺し、100万人を超える罹災者を出した75年前の東京大空襲。

東京大空襲

(写真:焦土と化した東京

その東京で行うオリンピックやパラリンピックで暗い記憶を呼び起こさせる星条旗を掲げていいはずがありません。

五輪を前に一人ひとりが立ち止まりと書かれてあったことで、私は東京五輪と戦争被害者について立ち止まれました。

今日まで「そんなコト考えたことなかった」です。

トリ肉って何の肉?

トリ肉のレベルほどしかなかった自分。

穴があったら入りたいほど恥ずかしです。

このように朝日新聞の社説は無知で無教養な私に様々なこと気付かせてくれます。

そして締めくくり方は流石に一流新聞だなと思いました。

歴史を学ぶ、他者を尊重する、平和の尊さを発信する。

旗の数だけ、それぞれの思いがあっていい。

朝日新聞

Greta Thunberg グレタ よくもそんなことを!

グレタさんに友情出演していただきました。(^o^)

ちなみに、私は朝日新聞がターゲットを日章旗に変えてきたとは思っていません。

東京五輪の旭日旗問題から日章旗へと感心を向けさせて、自社旗を変えるタイミングを計っているのでは? と裏読みしています。

勘ぐり過ぎかも知れませんが、そのとき確実に言えることは「”そうした人々”に心を寄せて」などと理由を述べ、これが正義や正当だと言わんばかりに「自衛隊の旭日旗はこのままでいいのだろうか」と旭日旗に猛攻撃を始めることは想像に容易いです。

過去も未来も、そうした人々は「自分がすればロマンス。他人がすれば不倫」なのですから。達説

2020年1月13日 記録

検証|ハーケンクロイツはナチスドイツの国旗・旭日旗は日本軍旗

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