「達の記録館」サブの表紙

日常の喜怒哀楽を写真付きで綴るエッセイ

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全日本温泉宿アワード2013 蟹御殿のグランプリはいかがなものか。

一昨夜(2013/2/5)、フジテレビ系で放送されていた「全日本温泉宿アワード2013」の録画分を観て私は驚いた。

「私が今まで行った温泉宿の中では最下位で2度と行きたくないし人には勧めたくない」と、約2カ月前(2012年11月25日)のMEMOで話したばかりの最低の温泉宿がグランプリに輝いたからだった。

ハッキリ言うが、そのグランプリ受賞に私は猛烈に反対する!!

蟹御殿から臨む屋上の露天風呂

Photo:2008年露天風呂付き客室に宿泊 1泊2食 2名で45,000円程度

どこが最低なのかって、それは4〜5点あって個別に話せば長くなるので省略するが、強いて1つ挙げればお酒なダメな私たち夫婦に巻き起こった最悪なエピソードを話しておきたい。

私は年に何度か乾杯の挨拶でビールを飲むことがあるが、それでも年間にしてコップ1杯飲むか飲まないかの程度で俗にいう下戸という奴だ。

一方、相方はアルコールで蕁麻疹ができるほどダメな体質(アレルギー)であることから、フレンチレストラン、イタリアンレストランに行っても、また、お宿に予約する際でも事前にお知らせしておいて、それでも念のために食事する前には確認するという念の入れ方をしているということを先に言っておきたい。

で、2008年のある日「近場でいいけん蟹を食べに行こうや」という話になり屋号からして期待が持てる蟹御殿という宿に宿泊予約をした。

宿泊当日、チェックインするとテレビで紹介されたようなウェルカムドリンクなんてもんは無かったがそれは置いといて、宿帳記載時にフロント係のスタッフから「お食事でダメなものとかありますか?」と聞かれたので「予約の際に言っていたとおり2人ともお酒がダメです」と申し出てチェックインをした。

(部屋付きの仲居さんには心付け5,000円をしのばせて)

その後、上記写真のようにお風呂に入りの〜んびりしてりと食事の時間になったので、汗を拭き拭きしながら食事処まで2人で行った。

まず、食事処の仲居さんより「お飲物は何になさいますか?」と聞かれたので、私はお茶を注文し、相方は「お風呂上がりで喉も渇いたのでソーダ水をお願いします」と注文した。

仲居さんは「ソーダ水というのは?」と質問してきたので「アルコールが一切入っていないただの炭酸水です」と答えた。

仲居さんはソーダ水を知らないのかと思いながらも、直ぐに無色透明のソーダ水がジョッキでやってきたので、不安になってもう一度確認した。

相方

 これアルコールは入っていませんよね?

仲居

 はい。入っていません。

もう一度確認した理由は、普通ならソーダ水を頼んだ場合、瓶に入ったペリエかサンペレグリノ、ペットポトルでもクラブソーダかを選ばせてからやって来るのだが、いきなりジョッキに入ってきたので再度そう聞いた訳だ。

では、かんぱぁ〜い!

喉が渇いていた相方。ソーダ水をグググッと半分ほど飲む。

相方:これお酒が入ってない?

たつ:ちょっと飲ましてん。(一口飲んで確認)

これ、もろ酎ハイやん!

その直後に蕁麻疹が出てきた。

私は中居さんを呼んで「お酒が入ってないですか?」と再度聞いたが「お酒は入っていません」と自信満々に同じことを言うので、厨房で確認して欲しいと告げるとしばらくして戻ってきて...

「アルコールが入っていました。すいません。私はちゃんと言ったんですけどね。厨房が間違ったんです」と...

そういう返事しか返ってこなかった。

私は、アルコールが駄目なことを予約時に告げ、チェックイン時に告げ、注文前に告げ、ジョッキが出てきて最後の確認までしたのに、そのどれもが伝わっていないというのはどういうことですか?と仲居さんに言いながらも、相方の胃袋に入ったアルコールが少しでも薄まるようにと急いでウーロン茶を持ってこらせてグイグイと飲ませた。

ここで普通なら仲居さんが女将を連れて直ぐにやって来るところだ。

しかし、女将も誰もやってこない。

蕁麻疹ができてアルコール成分で具合が悪くなった相方。

食事も摂れないことを仲居さんに言い早々に部屋に戻って倒れていた。

ここの時点(1時間後)であれば、話を聞きつけた女将や責任者が部屋に飛んでやって来る。

しかし、いくら経っても誰もやってこない。

スタッフから部屋に電話の1本もない。(この間にも色々なことがあった)

こちらからフロントに電話をして事情を話した。

すると「女将はもう帰った」とのことで翌日に改めてと言う。

怒り心頭!!(先にお前が来んかい)

結局、お腹を空かせ具合が悪いまま寝ることになった。

翌日の朝。

女将どころか支配人すらやって来ない。

普段の私ならヤクザかのように凄い剣幕になるのだが、相方から「それはやめてね」とお願いされていたので最後までグッと堪え、朝食も終わらせた。

その時点でも誰1人として謝罪に来く人はいなかった。

そしてチェックアウト(清算へ )

 

請求書には、ウーロン茶1本の料金が加算されていた。

それは、アルコールが薄まるようにと緊急に持ってこらせたウーロン茶1本の料金だった。

めちゃめちゃ頭に来たが、相方に言われていたので私は何も言ずに宿を後にした。

何人ものスタッフに介して話したことが全く伝わらないお宿。

どのスタッフも隠蔽するし平気で嘘をつく。

私はこれまで良いお宿は紹介しても、最低なお宿の紹介はせず、その理由も一切言っては来なかったが、テレビを前に喜んでいる蟹御殿のことをふっと思うと、到底グランプリには相応しくないと思ったので黙ってられずにここでペンを取った次第です。 

ただ、絶景フォトグラファー2人がオススメの温泉宿として紹介した「絶景」という点では、月明かりと有明海越しに見える雲仙岳は絶景の宿と言っていいだろう。

しかし、サービスは最低だ。多分、フォトグラファーらは写真を撮っても宿には泊まらないだろうし、もし泊ったとしても、旅行会社、温泉雑誌編集者、テレビスタッフなど、お宿に利益をもたらす方は手厚いサービスが待っているんだろうから、名刺を出して泊らないプライベートの人達とは違っている。

(昔し私も名刺を出して泊ると手厚くされてきた経験者だからね)

そんなことよりも、私が温泉モデルの”りっちゃん” (以下にある写真の方)を持って行くのと同じように、アルコールチェッカーも一緒に持って行きさえすれば、何処に行っても心配せずに済むんだろうから、この件についてはきっと私の問題なんだろうということで、、、

嫌味を言って今話はお別れです。

りっちゃん蟹御殿に行く

蟹御殿:客室露天風呂より りっちゃんでした。

蟹御殿さんへ

私の話が嘘だと思うならその時に仲居さんらも映っている記録ビデオを見せに行ってもいい。ただ5年前の話ではあるし個々のスタッフの責任を追求するのは好きではないので荒立てたくはない。何より「風の森」のセンスの良ささやサービスはこれまで私が行った温泉宿の中で総合1位ですから。

風の森サンペレグリノ

同2008年に宿泊。

サンペレグリノ(750ml瓶)もちゃんと置いてあった風の森。

 

全日本温泉宿アワード2013で紹介された宿

■男の隠れ家別冊 推薦

国登録文化財など昭和初期の建築を中心とする創業255年の館内と夜にライトアップされる幻想的な建物は必ず観た方がよいという

 長野県渋温泉の金具屋

■温泉達人会(温泉愛好家たちの会) 推薦

世界最高峰の勲章(ルレ・エ・シャトーメンバー)を得た山奥の秘境

 長野県扉温泉の明神館

■温泉達人会(温泉愛好家たちの会) 推薦

乳白色に輝く露天風呂そして幻想的な夜の冬景色。部屋にテレビもなくランプで過ごすお宿

 秋田県乳頭温泉郷鶴の湯温泉

■温泉ソムリエ協会 推薦

江戸時代の木材を使い従業員で建てたというお食事処の曲水庵。5つのお湯が湧き出る湯治場として奇跡の湯が湧き出る露天風呂がある

 熊本県地獄温泉清風荘

■日本一の温泉通郡司勇さん 推薦

-10度の極寒の中に存在する超クリーミーな泉質を持つ絶景露天風呂

 群馬県万座温泉湯の花旅館

■旅番組のスタッフ 推薦

プチセレブ気分が味わえる贅沢さと幸せを極めた温泉宿

 静岡県熱海温泉熱海ふふ

■観光学を研究する大学教授5人 推薦

夜になるとランプの明かりで幻想的な宿へと姿を変える日本海に面した絶景宿

 石川県よしが浦温泉のランプの宿

■絶景フォトグラファー2人 推薦

月明かりに照らされる有明海に面した超神秘的な絶景露天風呂

 佐賀県太良嶽温泉の蟹御殿

■Yahoo!トラベル 推薦

早朝にしか見られない極上の富士山を眺められる温泉宿

 富士河口湖温泉郷の湖山亭うぶや

■赤い風船でおなじみの日本旅行 推薦

朝日を見ながら入る露天風呂

 静岡県伊豆北川温泉つるや吉祥亭 別館

■人気女性温泉エッセイスト山崎まゆみ 推薦

お宿に日が沈む頃、女性の心をくすぐる素敵な風景が見られる

 福島県東山温泉の向瀧

■雑誌自遊人編集部 推薦

雪の中に包まれ、まるでかまくらの中で入浴しているかのような絶景露天風呂が楽しめる

 新潟県松之山温泉のひなの宿ちとせ

2013年2月8日 03:01 記録

喜怒哀楽は、作者たつの考えを自己中心的に書き綴るものである。

緊急追記:この記事を書いた2週間後にこの番組が騒ぎになりました。

フジテレビ やらせ疑惑!!

2013年2月22日 J-CASTニュースより

「その旅館は行ったことないのに、台本には私が推薦者になっていた」(番組出演者)

同じ週刊文春に、私もたまたま見ていた2月5日(2013年)に放送されたフジテレビ系の「全日本温泉宿アワード2013」という番組があったが、 これが 「やらせ」だったという告発が載っている。生放送で視聴者による電話投票でナンバー1の温泉宿を決定するというものだが、この制作過程で旅行評論家A氏 は、制作会社から『やらせ』の依頼を受けたというのである。

制作会社からお薦めの温泉宿を教えてほしいといわれ、3件の宿を書いて返信したそうだ。何度かやり取りをした後に「蟹御殿」と いうのを知っているかというメールがきた。そこの紹介者になってほしいという内容だったので、行ったこともないし、聞いたこともないと返事をし、その話は なくなった。しかし、選考場面に出たカメラマンの立木寛彦はこう話している。

「最後に番組スタッフから台本を手渡され、この通り喋ってくれと言われた。その時、初めて自分が蟹御殿(佐賀県・太良獄温泉) の推薦者になっていたことを知ったのです。杉本(圭カメラマン=筆者注)さんは行ったことがあるとのことでしたが、私はありませんでした。ただ、風景の素 晴らしい温泉だとネットなどで知っていたので台本通り話しました。正直、スタッフに騙されたという気持ちです」

蟹御殿は番組に登場することが決まっていて、推薦者を必死に探していたのであろう。しかも、視聴者の推薦によって「日本一」を 決めると謳っているのに、アナウンサーが「蟹御殿に決定しました!」と発表するだけで、獲得投票数も発表されず2位以下の順位の発表もなかった。イカサマ ではないかという声があがったのも無理からぬことであろう。この蟹御殿は温泉が21度と低く、源泉掛け流しの湯と比べるといい湯だとはいえないと温泉評論 家の郡司勇がいっている。

テレビの効果は絶大で、蟹御殿は2か月先まで予約がいっぱいになっているそうだ。フジテレビ側は当然ながら『やらせ』を否定しているが、これだけ批判が出ているのだから、BPO(放送倫理・番組向上機構)で検証してもらったほうがいいのではないか。

個人の感想

やらせ疑惑が出てから改めて録画映像を観てみました。

フジテレビ「全日本温泉宿アワード2013」やらせ疑惑

やらせ疑惑は横に置いといても、ネットの皆様がいうように「視聴者から投票を呼びかけておきながら投票数の発表もなくいきなりグランプリ発表は変だろ」に私も強く同感です。

まっ、ここを読んでるアナタがどう思うか。

それだけのことかな。

2013年3月8日 追記

喜怒哀楽は、作者たつの考えを自己中心的に書き綴るものである。

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