Are you real?(あなたのは本物ですか?)
2015年夏、福岡市内の某アウトドア屋さんに行ったところ、swiss-tech utili-key(スイステック ユーティリティー キー)が税込み700円ほどで販売されていました。
一件見、パッケージは頑丈に作られていて包装デザインもちゃんとしているのでコピー商品(偽物)っぽくはない感じはしましたが、本物を持っている私は1秒足らずで偽物だとわかりました。
それから数日後、Amazonでアウトドア用品を探していましたらswiss-tech utili-keyのことを思い出したので覗いてみました。
ぬぬっ!! 偽物ばかりではないですか。
それどころかGoogle画像検索しても私が持っているものと同じものがなく、もしかしたら私の持ってるツールの方が偽物なのか?と気弱になってしまいました。
そこで翌朝、某アウトドア屋さんへわざわざ行き比べてみました。するとどうみても私の方が本物だという精巧な作りだったので安心しました。ってなところでした。
偽swiss-tech utili-keyを購入する
これだけ多くの偽物が世の中に氾濫しているというのは非常に”けしからん”ことです。またGoogleで検索しても見分け方の記事を書いている人はいません。
そこで素晴らしいキーリングツールを開発してくれたレッグ氏へのリスペクトと、これから購入しようかなと考えている方へ何かのお役に立てればと思い(偽物なんて買いたくありませんが購入して)記事にしてみます。
某アウトドア屋さんで購入した偽物商品の1つ
本物と偽物の検証
百聞は一見にしかず。2つをスキャンしてみます。
① スイステックのロゴマークはですから同社製品の多くは+の刻印がされていますが、swiss-tech utili-keyに限っては製品の刻印が+になっているものは確実に偽物です。 また刻印がプレスされたものでなく削っているのも偽物です。
ケースから出したばかりの新品なのに既に様々なキズが入っているとは...粗悪品そのものです。大きな特徴として①②③④⑤を示します。
(その他の細かい部分の違いもわかります)
キーホルダーに20年ほど付けて持ち歩いているのでかなりの使用感はありますが、それでもこの程度の細かいキズしか入りません。偽物は金属の質も光沢も違っています。
外観(デジカメ撮影)
横から見ると刻印がプレスされ字がハッキリしているのがわかります。特にPATENTED...の彫り込みはとても繊細な加工が施されています。
ちなみに、私のは老舗アウトドア専門店で1995年頃に購入したものです。3,000円ぐらいしたと記憶してます。
刻印名の説明
PATENTED AND MADE IN USA BY LKL
LKLとは、米国のツール会社「LKLイノベーション社」で、スイス系アメリカ人の開発者で社長の、ラリー・ K・レッグ氏のイニシャルです。
UST
USTとは、アメリカ陸海空軍、CIA、FBI、NASA、SWATなどに採用されてるアルティメイト・サバイバル・テクノロジー社の製造だという印です。
※これは私の想像ですが、UST社の精密な製造技術を借りて作られたLKL氏発注の初期型のダブルネーム仕様だと思います。現在 UST および PAT...LKL と刻印したものはカタログ上にはありませんが、これがLKLのオリジナル(原型)なので参考にしてみてください。
まとめ
swiss-tech utili-keyは一生涯連れ歩く大切な相棒ツールです。
ネットでは商品掲載写真は本物でも実際に送られてきたのが偽物だという報告も多数ありますので正規品カタログとも見比べてみてください。
● swiss-tech utili-key 製品カタログ.pdf (827KB)
● swiss-tech 総合カタログより.pdf (504KB)
尚、掲載された商品の写真とは違うものが送られてきたら数百円でも詐欺の疑い(販売業者は自分だって騙されたとか知らなかったとか、写真を間違えたというでしょうけど)、少なくとも不当景品類及び不当表示防止法違反となります。大した金額ではないからと泣き寝入りするもよし、ECサイト運営会社(Amazonや楽天など)に通報した上で返品返金するもよし、悪質なら刑事告訴してもよいと思います。
本物の特徴を掴んで偽物を買わされないようにね。
それでは失礼します。たつ
2015年7月17日 記録
2018年2月26日 追記記録