車用埋め込み型USB充電2ポート|穴開け〜取り付け
はじめに
これまで車内で電子機器を充電するためのUSB電源は、以下のような他の車にも持ち運びできるシガープラグ(シガーソケット)に差し込んでDC-DC変換してくれる小型アダプターで10年近く使ってきました。
ところがスマホとタブレットを同時に充電しなければいけなくなり1ポートでは足りなくなったということと、自分らしくないなぁーと思いはじめて、ネットで埋め込み型USB電源を探したところAm͜a͉zonで安く販売されていました。
埋め込み型=ビルトイン型とも言います。
BlueFire USBカーチャージャー 急速充電 2.1A電源ライン 配線取り付ける物 2USBポート 車/オートバイ改造に対応(青) 988円
[保護回路]過充電防止・過電圧保護・過電流保護・過負荷保護・過熱保護・低電圧保護・短絡保護
2.1AのUSBポート2つに保護回路がこれだけ付いて988円。
大丈夫か? とは思いながらも、こちらの商品を購入しました。
【参考画像-6枚】
本ページの趣旨
きれいな穴を開ける自信はないし、配線も自信がないし... と心配するオーナーさんへの情報として、こちらのビルトインUSB充電器を使い、素人さんでもわかり易いように取り付けレポートをしたいと思います。
これから取り付けようかなと考えている方は参考にどうぞ。(販売業者と私とは何の関係もありません)
メニュー |
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USB充電器の検品 |
穴あけ工具(キリの種類) |
穴開け作業を行う |
USB充電器の配線と接続 |
ビルトイン型USB充電器を総括 |
USB充電器の検品
Am͜a͉zon発注から2日後に到着(梱包内容の検品)
実測の直径は28.5mmでした。29.0mmあれば余裕です。
検査:直流入力12〜15Vを引加して出力が一定電圧かを測定します。
USB給電-国際標準規格 5.00V(±10%)
入力電圧(V) | 出力電圧(V) | 判定 |
---|---|---|
12.09 | 5.08 | 適正 |
13.07 | 5.08 | 適正 |
14.08 | 5.09 | 適正 |
15.10 | 5.09 | 適正 |
なかなか良い一定電圧です。
商品の製造国は不明ですが、中○製であれば信用できないので2次側の電圧測定は必須です。テスター(電圧計)を持っていない方は適正であることを祈りましょう。
※ 壊れると嫌なので負荷試験、24Vの引加はパスします。
穴あけ工具(キリの種類)
プラスチックや木工などに穴を開ける場合、直径と材質にもよりますが、概ね以下の5種類で穴を開けるのが一般的です。
今回の取り付ける直径は約29mmのUSB充電器。
ボアビットやホルソーのようなものは、穴あけサイズ(偶数単位のサイズ)が決まっているので28mmでは小さいですし、30mmの穴が空いてしまえば本体は抜けなくてもスポスポになってしまいます。
また、サークルカッターでは29mm程度の小さい穴を開ける場合、左右にある刃の微調整を何度もして、試し切りまでしなければいけません。とても面倒です。
消去法で『ステップドリル』と『コンパスカッター』を使います。
ステップドリルのメリット・デメリット
【メリット】ステップドリルの穴あけサイズは一応決まっていますが、使い慣れると微調が効きます。
【デメリット】雑な使い方をすると意図せずガリッと大きな穴が空いてしまいます。また、卓上ボールを使わない手で持つドリルでは中心点がズレて当たり前のキリなので細心の注意が必要です。写真のものは鉄鋼でも使え18,000円と高価。(ネツトで数千円の安いのもありますから探してね)
【余談】ステップドリルは”竹の子”のようにも見えることから、俗称『タケノコ』で通じます。
コンパスカッターのメリット・デメリット
【メリット】正確な円を開けることができます。柔い素材の厚さ3mm程度ならギリギリ大丈夫。500円程度と安価
【デメリット】固い素材や厚いものは不向き。紙もの専用。
キリは私の経験上で決定しています。あしからず。
穴開け作業開始を行う
それでは、ステップドリルを使って穴を空け作業を始めます。
車種:HONDA FIT[GE6/GE7/GE8/GE9型]のパネルより
■USB充電器のナットで取り付け位置を定め、その中心点に『点=ポンチ』をマークします。
デメリットにも書いていますが、タケノコをフリーハンドで使うと絶対といっていいほど中心点がズレます。そのためコンパスカッターで外周も必ずマークしておかなければいけません。
正確には28.5mm(約29mm)なので、半径14.0mmとして1mm小さめの円周をマークしてから穴を空けます。
最初はざっと削っておいて、円周28mmマークに近づいてきたら丁寧に上下左右の位置を調整します。裏からもアプローチします。
■軽くバリ取りすると、きれいな仕上がりになります。
電動ドリルを持っていない方は『コンパスカッター』だけでも穴を開けられます。
キリ等をわざわざ買わなくても大丈夫です。詳細>>>
■裏面もバッチリきれい
■ナットを閉めてUSB充電器取り付け終了
USBキャップは邪魔なので取り外しました。
写真など撮らなければ、電圧測定3分、穴開け1分、実質作業時間は5分以内でしょう。
USB充電器の配線と接続
通常、私は電子パーツ屋で購入していますが、それでは一般情報にはならいのでオートバックスで購入した【カプラー2極 M280】と【平型端子セット 1155】購入してみます。
■電線選び
温度上昇も激しい車内において耐候性や絶縁性の高い電線であること。そしてシガーソケット用は最低でも10A(120W)を許容できる電線であることが求められます。
例えば、エーモンさんの 1.25SQ【DC12V 140W以下】【DC24V 280W以下】とあるような、こういったものなら間違いないです。
■ちょっとした作業の1コマ
■ハーネス完成品
※ エーモンM282は、HONDA FIT と同じサイズですが個々に確認してください。
■本体にハーネスを接続
とってもシンプルな配線です。
もう1度いいます。許容電流を超えない適正な電線を使いましょう。
0.75SQ → 5Aは大丈夫!!
■ワンポイント(素人にありがちな極性違い)
赤がなければ、黒マジックで極性(ー側)に印を付けておくのもいいでしょう。
後は車内に戻して終わりです。
■この作業で余った端子
半分も使いませんが必要なものです。
最後の方になって申し訳けないのですが、パネルの外し方は詳しく載せません。力ずくで壊したりキズが入ったりなんかしたら私も嫌ですから。
手っ取り早いのは、ディーラーさんへ行って「これを外したんだけどヒントだけ教えて」と知恵を借りに行くことです。
⇒ 実は私もこの方法で教えてもらいました。一応、私からのヒントです。
ビルトイン型USB充電器を総括
シガーソケットに差し込む出っ張りタイプは、ソケットカバーが開きっぱなしで不格好でしたが、ビルトイン(埋め込み型)にしたらカバーも閉まり非常にカッコよく、許容電流も増えました。大満足です。
何で今までしなかったのか?
私が「紺屋の白袴」だからです。😁 ホントに!!
ネット検索するとシガーソケットに差し込む外付けUSB電源供給タイプの製品が沢山あり、取り付け、取り外しも簡単で良いんですが、どのような形でもソケットに差し込んだ途端、おいっきりダサくなりますし車内の限られた空間ではとても邪魔な存在です。人それぞれですけどね...
より広く、より快適にするため私はビルトイン型をお勧めします。
こちらも参考にしていただけたら幸いです。
私の場合の最終段階(余談として)
ちょっとだけ複雑になってます。
【気にするなかれの配線図】
上記の写真の入力系統とはちょっと違いますが、一目でわかる配線図にするとこうなります。
解説:ドライブレコーダーは通常ACC電源から供給されますが、イグニッションをオフにしたら電源が無くなるのでドラレコは止まります。
しかし、『ACC電源』か『バッテリー電源』かの切り替えスイッチさえ入れればイグニションをオフにしてもドラレコは録画され続けます。
これが必要な時は、100円パーキング、ショップなどの駐車場など、車からしばらく離れなければいけない時です。
駐車場で当て逃げされ凹まされた経験が何度もある私としては(以前から切り替えSWは付けていたので移動にはなりますが)この際LED内蔵スイッチにしてカッコよくUSB充電器の横に付けています。関連記事>>>
それでは皆様 Good Luck!!
2018年5月11日 記録