廃インク吸収パッド交換・ユーザー投稿
純正廃インク吸収パッドの再利用について「無駄な努力はするなかれ」と書いておりましたが、「寧ろ闘志に火がついてしまった」とチャレンジしてみた関東在住のトモさんのレポート
掲示板より [7705] トモ [関東/女性] 2019年04月09日 (火) 13時21分
感謝しかない
EP-806AR、使い続けて5年が経ちましたが初めてインクパッドの交換をしました。
書かれいる通りに解体し、私はコットンやメラミンスポンジにシフトせずパッドを押し洗いして再利用にトライしました。今はまだ陰干し中なのでまた乾いてから、元通りになるかレポートしにきます。
(以下読まなくていいです)
家電やパソコンなど、必ずと言っていいほど保証期間が過ぎた瞬間壊れたり修理しろって言ってきたりするんですよね。もうあれタイマーが入ってるんじゃないかと本気で思ってます。
ただでさえプリンターはインク商法で死ぬほど出費してるっていうのに、修理で13,000?交換だけなら4,000だけです、ただし送料ねとか何様だよ⁉って思いません?()
今回もこれを機に新しいプリンター(CM見てると少しはインクタンクが改善されてるっぽい)に買い替えてもいいかなと思っていたのですが、こちとて暇じゃないし、使えるときに使うためにわざわざプリンター家に置いてるのに…云々。
取説には廃インク吸収パッドの場所すら記されてなく、悔しくてなんとか個人でできないかとググってこのサイトに辿り着きました。「神かよ~~」と思わず歓喜。
途中ミシミシ聞こえながら、でもサイト通りやって解体できました。自分もちゃっかりグラム測りました笑
ただ、無駄な努力をするなかれって読んでるのに、寧ろ闘志に火がついてしまったというか、まぁ純正品?の再利用の方がインクタンクとの噛み合わせ等のトラブル率は低そうだと考えて洗うことを決意。ビニル手袋を装備するも、手はインクまみれ、パッドは毛羽立ち(強く揉み洗いとかしてないのに!)、仰る通りの有様でした。(馬鹿) 「無駄な努力するんじゃなかったあああ」って泣き笑い叫びながら洗ってました。
乾いて、しっかりトレーにはまるかどうか、またレポートします。とりあえず、今日のところはここまでで失礼いたします。
[7706] たつ [よかばい福岡/男性] 2019年04月09日 (火) 23時56分
トモさん、はじめまして。
同機種ですから、さっと分解できたと思います。
お役に立ててよかったです。
>タイマーが入ってるんじゃないかと本気で思ってます。
俗称「ソニータイマー」は有名ですよねー
如何なる機器であっても年数経過で容量が抜けてしまう「電解コンデンサ」が故障原因の1つなんですけど、容量が抜けにくいものではなく、抜け易いボロなコンデンサを使っているのは意図しているなと思うことはあります。
⇒ スタンバイ状態でも通電していれば抜けていきます。
なので、私の場合、Macもプリンターも周辺機器(24h入れておかないといけないテレビ録画のレコーダーなどは省き)使わない時はブレーカーから落とすという変態な使い方をしています。
■一般の皆様へ
たこ足配線でもちゃんとした延長ケーブルやプラグであれば、たこ足配線もOK!! (ホコリだけは気にして)1つにまとめられたコンセントを元から抜いちゃいましょう。
私事が長くなりました。すいません。
>ただでさえプリンターはインク商法で死ぬほど出費してる
おっしゃとおりです。
特に、全く同じインクでも次の機種ではカートリッジの形も変え使えなくしてしまうという商法も気に入りません。
新機種の度にカセットコンロのボンベごと形状を変えているようなもの(液石法はあるにしても)、国民生活センターや消費者庁もそろそろ動いて欲しいなと思っています。
そしたら本体が値上がりか... うぅーん(苦笑)
■無駄な努力をするなかれ
はっはっはっは...
トモさんの感情が入った上手な書き方がとても面白いです。
人気のあるブロガーさんだったり、メルマガ、WEBでよく記事を書いていらっしゃる玄人の方だとお見受けしました。
次のレポートが楽しみになった私です。
(よかったら、乾燥したあとのトレーのはまり具合の写真を送ってください)
皆様への有益な情報になりますので掲載いたします。
楽しみぃー
ワクワク ワクワク
という訳で、トモさんより『水洗い』の作業写真(合計30枚/約150MB)と3部構成からなる解説書を送っていただきました。
本来はトモさんオリジナルのままアップしたいところではありますが、Web上よろしくないので、管理人がWeb用にリサイズなど最適化して掲載しています。ご了承ください。
説明文はそのままです。
トモさん「水洗い」のチャレンジレポート
■取り出した直後のケースと吸収パッド
インクを大量に含んでふっくら綺麗に上面が揃っています。
■押し洗い直後
軽く握って出てくる水が透明になるまで流水で洗いました。
最後の水切りは、両掌で挟むようにやりましたが、パッドの素材が低反発っぽいため元に戻る気配なし…
この日の夜まで(室内)陰干しです。
■エアコンの効いた部屋でもう1日乾燥させました。
洗う時に軽くですが握ってしまったせいで、ヨレたまま乾いてしまいました。
乾けば少しは膨らむかと思いきや、全くぺちゃんこのままカパカパに。
ケースに入れてもスカスカで、上面も波立っていてこれではとてもセットし直せそうにありませんでした。
レポート2に述べたような工程を経て、見違えるように膨らみ、ヨレも直ってケースに収まりました。
隙間なく・きっちり というより、振ってもカタカタ音がしないくらいのぴたり具合。
この後またインクを吸収して膨らんでいくだろうと期待してセットしました。
レポート:第二部
まずはじめにアイロンでしわを伸ばそうとしました。
アイロン台にインクが付いても困るので雑巾を敷いて、中温で10秒から。
変化が無かったのでさらに5秒…と時間を増やしながら、最終的に30秒ずつ(トータルならこれ以上ですね)両面当てたのですがこの通りorz
マジで変化が無い。少しインクが薄くなった(乾いた?)程度。
手で引っ張りながらもう一度伸ばしましたが無意味でした。
原始的だけど自分の指で地道に伸ばす方法にシフトしたのが以下の結果です。最初っからこうしておけばよかった…
図にしたのが全てなんですけど。
くねくねを繰り返してヨレを直していったら、ついでになんだかふわふわになりました。
若干スポンジがポロポロになったのかな…?
パッドは、花束とかで使う吸水スポンジのようなものが一番近いですかね。
達さんも実際に目にしたと思うので、伝わってはいますかね。
底の部分だけやるより、反対側も持ってこんな感じ→↓でやるとふわふわ感が戻りました。
(花王のハンディーワイパーの箱の写真です)
■健闘の末・・・目に見えて変わりました!
アイロンのことがあったのでこんなにちゃんと元に戻るとは予想しておらず、感動しました。
というわけで、これを残りの5つにも施して、最後にやはり軽くアイロンかけました。
毛羽立ちとかはそんなになかったのですが、かけるよりはかけた方が面がフラットになります。
レポート:第三部
① 取り出したとき(ケース+パッド+廃インク)207g
②処置後 ケースのみ 43g
③ 処置後 パッドのみ 27g
④ 処置後 ケース+パッド 70g
■その他:WICリセットユーティリティー
Please,turn printer OFF now.
翻訳:今すぐプリンタの電源を切ってください。
WIC Reset Utility | |
Model | EPSON EP-806A |
Serial number | 16ケタ |
Status | Printer is readey to print |
Countar | 0.00% This counter is ok. |
Countar | 0.00% This counter is ok. |
リセット成功!!
トモさん解説文付きのオリジナル原稿
管理人より:画像が大きいので超圧縮させています。
原稿 | サイズ・容量 |
---|---|
![]() |
5185×6633 1.31MB |
![]() |
5968×6400 1.47MB |
![]() |
3856×3544 0.38MB |
以上
数千人から数万人もが読むであろうトモさんの情報をよりリアルなユーザーレポートの形にしたいという考えのもと、水洗いに挑戦されたトモさんへ、写真撮影のこと、交換作業のこと、原稿作りやリセットAPP作業のこと、苦労したことやエピソード、また、ここを読まれた方へのメッセージやアドバイスなど「編集後記」を書いていただくよう(乗り掛かった船だとして半ば強引に)お願いしました。
とてもリアルな編集後記です。
トモさん編集後記
まず、私の駄レポを記事にしてくださった管理人の達さん、ありがとうございます。
そしてとりあえず読んでみてくださった方もありがとうございます。
私はヘッドクリーニングとかノズルチェックの度に「あぁ…そんなのしなくていいよ…頑張らなくていいから…」と思いながら、インクタンクに溜まっていくであろう廃インクたちを想像していました。
プリンターを起動させるのにまず一回、そして待機中も頑張ってくれちゃいます。気にしてこまめに電源を切るようにするべきか、いやむしろ入れたままにしておくべきか…結局どっちがいいんでしょうね。
一番いいのは自動ヘッドクリーニングを手動オンリーにしたプリンターをメーカーさんが出してくれることですか。無理ですけど。
みなさん「ついにか…」と思いながら達さんのサイトへ訪れたのかなと思います。
私もそのうちの一人です。
冒頭にもありましたが、無駄な努力をする勿れと言われてしまうと「やってやんよ」ってなるのが性です。
実際、サポートセンターに任せろってプリンターちゃんもメーカーさんも言っているのに自力でやろうとした方々が達さんの記事にたどり着いたのですから。
更に、パッドを再利用しようと誰しも考えるわけです。達さんだってそう考えていらしたのです。
パッドの肉痩せ、洗面所やバケツが汚れないようするための養生、手の汚れ、乾燥までに時間がかかる等々の問題点を考慮すると吸収性の信頼が高いコットン詰めが最も適しています。
達さんはこう記してくださっておりますし、私のこれもあくまで暇人の挑戦物語と思って参考程度にしてください。
或いは「こいつより上手くやってやる」って方は是非、お願いします。😊
■写真について
写真は後々の自分の参考にと撮っていただけなのですが、よかったらお写真を、と達さんが掲示板で返信を下さったので調子に乗って「解説書」を提出してしまいました。サイズが大きくなってしまったのは一眼で撮ったからです。達さんへ無駄な手間を生んでしまって申し訳なかった…
途中の手書き絵はもう少しうまく描けなかったかと反省ですが、周りの人間からは画伯と評判の私にしては十分健闘したのでお許しください。ちなみにあれは2枚目でした。
■インクパッドとリセットについて
肉痩せ修復作業は思ったより面倒です!
でも、しっかり元のように(ふわふわに)近づけられる・タンクにぴたりと収まる達成感は得られたので、無駄な努力もしてみるものです。
一連のパッド処理が済んでようやくのアプリケーションの操作にわくわくしていた私。結構呆気無いリセット作業でした。
え? もうできたん? という感じですが、とりあえず再起動してください。
リセット完了です。😊
以上のやり方でパッド交換及びカウントリセットをし、その後何の問題もなく順調に作動しています。
そもそもこのカウントリセットが最初から避けては通れない道とされていること自体、遺憾なのですけどね。
私の家では一昔前はキャノンのプリンターを使用していましたが、カウントリセットなんてなかった気がします。
父がやってくれていたのですが、パッドは水洗いでアプリケーションも必要なかったです。
と、グダグダ嘆いたところで仕方ありません。
このエラーメッセージが表示されたら買い替え時、と考えてもいいと思います。
私もカートリッジタイプからボトルタイプにシフトしようか考えています。
インク代も馬鹿にならないですからね。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
また、達さんにも重ねてお礼を申し上げます。
それでは、長々と失礼しました。トモ
2019年4月30日
管理人より
写真や解説文、そして編集後記まで本当にありがとうございます。
トモさんの詳細なレポートで「私も水洗いしてみよう」という方が出てこられると思います。
私に至っては別な1ページを作ってしまうほど、手抜きのない几帳面なレポートに感動しています。
また作り手側の1人として、これだけ多くの記事を作り上がるのに、どれだけの時間を費やしたか容易に想像できます。素晴らしい出来です。
トモさんのお陰で平成最後の日に誰かの役に立つ情報を記録できました。
令和がトモさんご家族にとって、さらによい時代でありますように。感謝
最終更新日 2019年4月30日(平成最後の日)